6/9(日)のオープンキャンパスでプログラミング体験イベント「Ruby Girls」を開催します

RubyGirlsとは、現代社会学部の情報システム専攻の学生が主体となって企画・運営しているプログラミング体験イベントです。

日時 : 2019年6月9日(日) 11:00〜15:00
場所 : S校舎2階 S207 (出入り自由)

プログラミングに親しみを持ってもらい、「難しい」「できない」という意識を少しでも変えて、これからの進路の選択肢を広げる手助けができればという考えを軸に活動しています。

情報システム専攻の学生が中心となってRuby Girlsに向けた準備をしています

実際にパソコンを使い、情報システム専攻のゼミ生と一緒に簡単なプログラムを動かしながら、プログラミングを体験できます。

プログラミングというと難しいというイメージを持つ人が多いですが、数学が苦手、文系、プログラミングは初めてという方でも楽しめるイベントとなっています。

情報システム専攻の学生の生の声を聞くこともできます。少しでも興味のある方はぜひお越しください!

水野義之教授最終講義

こんにちは,宮下です.

去る3月1日(金),情報システム専攻の教員である水野義之教授の最終講義が行われました.最終講義とは,大学教員などが定年などで退職する際に,教員として最後に行う講義のことです.

水野教授は.平成12年に現代社会学部が誕生した当初(正確には学部開設準備のためにその1年前に)京都女子大学へ赴任され,以来,研究・教育に従事してこられました.ご専門は核物理学で,京都大学から東北大学大学院,CERN(ジュネーブにある欧州原子核研究機構),大阪大学などを経て京都女子大学で定年を迎えられます.

現代社会学部では.ゼミはもちろん.情報学アプローチ(情報システム専攻の1回生必修科目)や社会情報学などのいわゆる「情報系」の授業や,自然科学に関する講義を担当されました.どの授業でも,複雑に入り組んだ事象をわかりやすくかみ砕いて,学生さんに「なんとかしてわかってもらおう」と熱心に説明されることで定評がありました.

当日は40人弱の方が参加されました

最終講義のテーマは「科学、情報、社会の不思議ー1953年から2019年までー」でした.学長から挨拶があった後,まず宇宙の誕生から水野教授が誕生するまでの歴史が俯瞰的かつ物理法則の解説付きで語られ,その後は水野教授の生い立ちに沿って社会情勢や科学技術の発達などが紹介されました.特に1995年の阪神淡路大震災後にインターネットを活用したボランティア活動に携わった話や,2011年の原発事故の際,水野教授ご自身やゼミの学生さんたちが何度も現地を訪れ,ボランティア活動や影響調査などを行った話など,いつもの授業のように熱く語られていました.最後には未来の話(デカルトの「方法序説」の水野版を著したい)も少しされました.

熱く語る水野教授

京都女子大学に多大な貢献をされ足跡を残された水野教授が退職されるのは寂しいことですが,今後のご活躍を祈念します.これまで本当にありがとうございました.ただ,少なくとも来年度は非常勤講師として授業も少しご担当いただきますので,しばらくは今まで通りご指導いただけると信じております.よろしくお願いいたします.

サイバー犯罪対策探究会

こんにちは,宮下です.ご無沙汰しています.

去る12月22日(土)イオンモール京都4階のKOTOホールでサイバー犯罪対策探究会を開催しました.これは京都産業大学情報理工学部,立命館大学情報理工学部,京都府警察,京都すばる高校と本学部が協力して開催したイベントです.内容はいわゆる「アイデアソン」で,高校生と大学生からなる4〜5人のチームを当日作り,サイバー犯罪対策やサイバー犯罪による被害防止のためのアイデアをまとめて最後に発表します.参加者は,主催した3学部と高校をメインに,それ以外にも一般から募集して50人ほど集まり,9チームに分かれて競いました.本学部からは情報システム専攻の1回生が3人参加しました.

午前中には実行委員会によるサイバー犯罪に関するレクチャーや協賛企業紹介がありました.レクチャーは実行委員である宮下ゼミ3回生の小森さんと中川さんが務め,サイバー犯罪の主な手口や最近流行しているふるさと納税サイトを騙るフィッシングなどについて説明しました.

午前の最後にチーム分けが発表されて,チームごとに昼食をとってアイスブレイクとし,午後はサイバー犯罪対策やサイバー犯罪による被害防止のためのアイデアについてチームで話し合うプログラムとなりました.どのチームも13時から16時半までたっぷり議論したり調査したりしていました.初対面の人ばかりなのにとても熱心に議論されていたのが印象的でした.

16時半から各チームごとにアイデアをスライドにまとめて発表し合いました.ゲーム仕立てでサイバー犯罪予防を考えるものや,SNSに写真を投稿する際にチェックする仕組みなど,興味深いアイデアがたくさん聞かれました.これらのアイデアは協賛企業の方々や参加者によって採点され,優秀なものは表彰されます.

その日の最後には懇親会が開かれました.高校生もいるのでノンアルコールです.参加者スタッフ含め70人以上が集まる賑やかなものになりました.乾杯,歓談,もぐもぐタイムと楽しく時間が過ぎ,その中でいくつかのチームが表彰されました.朝10時半に始まって,懇親会が終了したのが20時過ぎ,ほぼ丸一日のイベントとなりましたが,参加した大学生や高校生はみんな楽しそうで,充実した1日になったのではないかと思います.参加者の皆さん,スタッフや関係者の皆さんありがとうございました.

京都女子大学大学院現代社会研究科修士論文発表会と大学院説明会を開催しました

日時:9月19日(水) 14:45~16:15
場所:S306教室
14:45~15:45 前期提出修士論文発表会
15:45~16:15 大学院説明会

今月、京都女子大学大学院現代社会研究科より修士号を授与される片岡安有美さんが「性的マイノリティにおける生殖医療と家族形成」と題する修士論文の内容を披露してくれました。急速に進化していく生殖医療に対して、日本では法整備を含めて対策が完全に後れをとっています。片岡さんの関心は、性的マイノリティが新たな家族をもつ可能性であり、米国などの海外の事例を紹介しながら、多様な家族形態を認め、生殖医療の利用だけではなく里親や養子縁組を促進し、子どもの福祉を保護することを重視した法改正の必要性、人々の意識の改善を提案しています。片岡さんの報告に対して、様々な質問、意見が提起され、活発な議論が行われました。

報告をする片岡さん

 本日の修士論文発表会には、15名の参加がありました。

参加して下さった先生方、院生・学部生の皆さま、有難うございました。

後半は、大学院進学を考えている学部生の皆さんへの説明会でした。大学院委員の濱崎先生から、来年度からカリキュラムが大きく変わる新しい現代社会研究科での学びが紹介されました。説明会に参加できなかったが大学院に関心があるという学生さんがいらっしゃれば、濱崎先生か戸田まで連絡をして下さい。(文責 戸田)

6/11のオープンキャンパス午前担当の水野義之先生です

6月11日のオープンキャンパスでは、「教員との懇談コーナー」があります。教員との距離が近く、気軽に研究室をたずねられるのも本学の魅力のひとつです。学びのこと、資格のことなど何でも質問してください。

午前中を担当する情報システム専攻担当の水野義之先生の紹介です。


水野先生からのメッセージ:

現代社会という「情報」の大海や、「知識」の津波に飲み込まれないようにしたいもの。現代社会学部ではそのための「航海」の方法や、「災害」を生き延びる知恵を学んでほしいと思います。

☆主な担当科目:

情報学アプローチ、社会情報学

☆専門領域:

物理学(素粒子物理、核物理、放射線学など)、情報学(情報教育、社会情報学、放射線シミュレーション研究など)

☆研究紹介:

京都女子大学でやった他大学との共同研究は、動画データベースを扱うe-learning システムの構築と評価(京都大学大学院・情報学研究科との共同研究)、ネットショップシステムの最適化研究(東京電機大学・情報環境学部との共同研究)、地域SNS のデータ分析研究(大阪市大学・生活科学部との共同研究)、福島復興支援(福島各地の住民の方々との共同研究)、新型望遠鏡建設プロジェクト支援(京都大学理学部宇宙物理教室との共同研究)、太陽スーパーフレアに伴う放射線のコンピュータシミュレーション研究(京都大学宇宙総合学研究ユニットとの共同研究)などです。

☆専門ゼミ:

2011年以来、専門ゼミでは福島復興支援をテーマにして、主に「放射線学」と「情報学」の側面から研究をやってきました。「放射線」は目に見えないから興味深い。皆さん知らないだけで、自然には放射線がいっぱいあります。そんな放射線を測定器で見ることが出発点です。「情報学」というのは、社会を流れる「意味」としての「情報」が生み出す「現象学」です。「情報」について考え、よりよい社会や人間のあり方を研究することが目標です。3回生以降の水野ゼミでは、福島復興支援を目的としてきました。3回生の夏にはゼミ合宿、秋には外部イベント企画にも参加して他流試合をやってます。班に分かれて放射線学と情報学の基礎を学んできました。2017年度はもう少し情報系にシフトすると思います。

6/11のオープンキャンパス午前担当の諏訪亜紀先生の紹介です

6月11日のオープンキャンパスでは、「教員との懇談コーナー」があります。教員との距離が近く、気軽に研究室をたずねられるのも本学の魅力のひとつです。学びのこと、資格のことなど何でも質問してください。


12日午前担当の諏訪亜紀(すわ き)です。現代社会専攻所属です。環境学(環境エネルギー論)を専門としています。

太陽光・風力・水力・地熱などの再生可能エネルギーが、もっと開発されるためにはどんな政策が必要か、地域の人々にも喜ばれるエネルギー開発・利用とはどんなものか、といったことについて皆さんと学ぶことができれば幸いです。

主な担当科目: 環境学、エネルギー社会論

専門領域: 再生可能エネルギー政策、比較制度論(EU再生可能エネルギー政策・アジア大気汚染防止政策

担当専攻:現代社会専攻

☆研究紹介

これまでは、主に以下の3つの方向から研究を行ってきました。

第一に、日本の気候変動問題対策について、将来日本が大幅に温室効果ガスを削減するために必要な技術と政策は何か考える研究です。

第二に、個別の再生可能エネルギーが、地域社会に受け入れられる条件を洗い出す研究です。太陽光発電や水力、地熱発電が、地域社会の役に立つためには、そのための制度設計を行う必要があるからです。

第三に、アジアの大気汚染防止を実現するために必要な政策を考える研究です。例えば、アジア諸国では大気汚染が深刻で、車やオートバイの排気ガスが人々の健康に影響を与えています。アジア諸国の(ガソリン精製や車両整備などに関する)ガバナンスのあり方を調べ、日本の海外援助に何ができるかを研究しています。

(詳細は大学サイトをどうぞ)

☆専門ゼミ

ゼミでは、ゼミ生それぞれが立てた「提案」や「仮説」を、様々な手法で検証する方法を取っています。これまでの卒論テーマは、地域の再生可能エネルギー(例:地域の太陽光・小水力発電の開発状況と市民ファンドとの関連、途上国の上水道整備への日本の貢献の検証など)のテーマがありますが、学生さんの希望に応じて国内外の環境技術と政策に関する様々な領域を扱っています。身近なテーマでは、メディアが環境・エネルギー問題をどう扱っているか、というものや、(エネルギーとはちょっと離れますが重要な問題である)ペットの殺処分を削減するために必要な法整備などのテーマもありますよ。

6/11のオープンキャンパス午後担当の城戸英樹先生です

6月11日のオープンキャンパスでは、「教員との懇談コーナー」があります。教員との距離が近く、気軽に研究室をたずねられるのも本学の魅力のひとつです。学びのこと、資格のことなど何でも質問してください。

午後を担当する現代社会学科国際社会専攻の城戸先生の紹介です。今年から新しくできた国際社会専攻や、カナダ・ヴィクトリア大学での研修などを担当していますので、国際社会や留学に興味ある方はぜひどうぞお越しください。


カナダ・ヴィクトリア大学での研修ビラをもって。

11日午後担当の城戸英樹(きど ひでき)です。国際社会専攻所属ですが、「行政学」など現代社会学部全体の授業も担当しています。国際や留学に興味がある人、公務員を目指したい人、現代社会学部についてもっと知りたい人は、ぜひブースに来てください。お待ちしています。

主な担当科目: 行政学、地方自治論
専門領域: 地方自治論、比較政治(日本政治、カナダ政治)
担当専攻:国際社会専攻

☆研究紹介

これまでは、主に以下の3つの方向から研究を行ってきました。

第一に、日本の地方制度改革についての研究です。その中では、どのようにして改革が行われてきたのか、また改革の結果日本の基礎自治体の政策にどのような変化が生じているのかを分析しています。

第二に、日本の市町村合併に関する研究です。この研究では、平成の大合併において合併を行うのかどうかについてどのような要因があったのかを研究しています。

最後に、カナダの政治行政制度に関する研究です。その中では、カナダの地方自治制度や社会政策などがどのようなものであるのかを調べています。

詳細は大学サイトをどうぞ

☆専門ゼミ

ゼミでは、現代の政治や行政に対する理解を深める事を目的にします。そのために、ゼミ生それぞれが関心を持った政治・行政現象が、なぜ、またどのようにして起こったのかを調べていきます。 3回生では、数人のグループで調査研究し成果をまとめ、他大学との合同ゼミで報告を行います。後期には、卒論に向けて各自のテーマ設定を行っていきます。4回生では、ゼミ生が各自で設定したテーマについて調査、分析を行い、卒業論文としてまとめます。 卒論のテーマについては、カナダだけにとどまらず、世界各国の政治・行政にかかわる幅広い領域を想定しています(日本も対象に含めます)。

降誕会で現社の学生さんが献灯しました

5/20に本学体育館にて、親鸞聖人の誕生をお祝いする降誕会が催されました。式典では大学生代表として、現代社会学部三回生の野村さんが仏前に灯を供える献灯を行いました。引き続いて、付属幼稚園の園児の歌から大学オーケストラの演奏まで記念発表があり(みなさんとても上手でした!)、藍野大学短期大学部学長である佐々木惠雲先生の記念公演が行われました。(藤井)

 

公開講座「恋愛と結婚からみる日本文化と現代社会:人口減少社会にいかに向きあうか」報告

5月21日,現代社会学部3専攻開設記念公開講座『恋愛と結婚からみる日本文化と現代社会――人口減少社会にいかに向きあうか』が100人近い方に参加していただき開催されました。

第一講演では,「ブラジルの草食系男子」というタイトルで,井上章一先生(国際日本文化研究センター教授)による講演を伺いました。井上先生がブラジル滞在した期間にご自身で見聞きしたブラジルの恋愛事情だけではなく,フランスの話など国際的な恋愛事情を踏まえることで,裏返しに日本文化における現代事情が浮かび上がってきました。

かつての日本では結婚することを前提にした社会制度が多く,また会社や地域社会で色々な人が結婚相手を探してくれるため,恋愛ベタでも結婚できたという持論を展開されました。そして現代日本の若者は「草食化」したのではなく,もともと草食系だったのではないかという見解を話されました。

第二講演では,本学客員教授の橘木俊詔先生より「肉食女子・草食男子の意味」というタイトルで講演いただきました。政府機関やシンクタンク,マスコミが実施した統計的な情報をもとに,草食男子と呼ばれる人々がどのような存在として社会は見なしているのかということをお話し下さいました。

そして一口に草食男子といっても,出世や地位の獲得,高収入を懸命に目指すのではない生き方・仕事の仕方を選択する男子という意味での草食男子と女性との恋愛関係の構築や結婚願望が弱いタイプの草食男子の2つが混在しているということを明らかにされました。

 

第三講演では,本学社会学部教授の西尾久美子より「伝統文化の担い手「舞妓さん」の当世事情」について講演していただきました。芸舞妓さんという特殊な職業に就く女性がどのように恋愛や結婚を経た人生を送るのか,芸舞妓や宝塚歌劇団を事例に女性のキャリア形成と人材育成について経営学的な研究を続けてこられた西尾先生ならではの視点と丹念なフィールドワークに基づいた貴重な資料をもとに論じていただきました。

いずれの話もとても興味深く聞かせていただきましたが,とくに印象に残ったのは,いずれの講演も共通して,私たちは個人個人独立して生きているのではなく,社会的なサポートに支えられて生きている存在であるということでした。
第一講演の井上先生のお話では,恋愛や結婚の世話をすることが社会的なサポートとしてみなされていた時代から,それが「余計なおせっかい」であるとか,プライバシーへの介入であるとか,ときにセクハラにみなされてしまう時代に変化してきたことを読み解くことができるような気がしました。
第二講演の橘木先生の話からは,こうして草食男子が社会的な関心を呼ぶこと自体が,恋愛と結婚が社会的な関心を呼ぶもの,つまり「個人の事柄」では済まされない話題であることを示していたように思います。
第三講演の西尾先生のお話には,舞妓さんのお座敷デビューまでの稽古・作法の躾,デビュー当日,その後のさらなる稽古など色々な形で多くの人が舞妓さんをサポートすることが地域経済の仕組みとして確立されている様子が理解できました。

今後,ますます少子高齢化は進み,恋愛と結婚はさらに重要な社会的な課題になることでしょう。そうした将来を見据え,現代社会学部ならでは視点から,現代の恋愛・結婚事情についてマジメに柔らかく考えることができたのではないでしょうか。最後に,この公開講座で講演を引き受けていただいた3人の先生をはじめ,公開講座に参加して熱心に話を聞いて下さった皆様に感謝申し上げます。

(コーディネーター・森久聡)

情報システム専攻のためのRuby Girls体験会

既報の通り、現代社会学部の学生さんは、本年度1回生が2回生になる時点から、「現代社会専攻」「国際社会専攻」「情報システム専攻」の3つの専攻を選択することになります

「情報システム専攻」を考えている1回生のために、プログラミング入門の体験講座Ruby Girlを開催します。

詳しくは右のチラシ、およびRubyGirlsホームページをみてください。

また、高校生のためにも、各地の高校でも開催させてもらうこともできます。これも右のチラシをどうぞ。

3専攻それぞれについて、今後このウェブページなどで情報をお伝えしようと考えています。