2017年度現代社会学部多文化理解実習報告会&説明会を開催しました

12月6日4限に多文化理解実習報告会&説明会を開催しました。まずは、この夏、多文化理解実習に参加した各チームの報告があり、その後、引率教員からの説明がありました。

カナダチームからは、トロント大学の教授と日本とカナダの文化について話し合いをしたことや、日本大使館やトロント本願寺を訪問したこと、イタリア人街やギリシャ人街、チャイナタウンなどで経験した多文化共生が感じられる思いやりの文化や食事の紹介、日本との違いなどについて、説明がありました。

カナダチーム

シンガポール・バンコクチームからは、まずシンガポールでお世話になった日本企業の方々の紹介、皆様方から教えて頂いた現地で働く企業人としての姿勢について報告がありました。またシンガポール政府傘下のゼネコン企業で働く日本人女性管理職の方を通じ、京女生のために世界中で活躍されている日本人女性からメッセージも頂いたそうです。研修の目玉は東南アジアで一・二位を争うタイガービール工場を見学したこと、多民族国家ならではの宗教寺院や街並みを訪れたことなどが報告されました。タイでは、バンコク大学経済学部の学生と、事前に相互に交換していた質問について英語で報告し交流しました。

シンガポール・バンコクチーム

スリランカチームからは、まず、モラトゥワでホームステイを2泊して何を学んだかの紹介がありました。山の上にあるハプタレーでは日本のNGOが支援している幼稚園で子どもたちと交流し、紅茶園で茶摘みから紅茶作りまでを経験しました。農園労働者の方と英語で交流し、現地の人々が抱える問題も学びました。紅茶作りプログラムは現地のテレビでも取り上げられました。

スリランカチーム

最後が台湾チームです。淡江大学では現地の学生と交流し、台湾の文化を学びました。台湾原住民文化園区では、原住民の文化を原住民の方から直接学びました。日本とは異なる台湾の娯楽や食事を紹介してくれました。大統領(総統)も女性であり、女性政治家が40%を占めていることにも驚きました。東日本大震災のときに義援金を送ってくれたことなど、台湾が親日であることは知っていましたが、実際に訪れてそれを肌で感じました。台湾の側から日本の歴史を学ぶこともでき、台湾人アイデンティティをしっかり持っていた台湾の大学生から刺激を受けました。

台湾チーム

来年度は、カナダ、スリランカ、台湾に引率します。カナダはビクトリア大学の学生さんと交流をするために2月に実施します。スリランカ訪問は来年度が最後になるかもしれません。ホームステイ先ではスリランカ豊かなご家庭の生活を、紅茶園では貧しい家庭の生活をみることになります。台湾研修では16世紀以降のオランダ統治、清朝による統治、日本による植民地化を経験しながら独自の文化を生んだ歴史、多様な民族の共生を学びます。学生さんに行程を考えてもらい、現地の学生さんたちや原住民の方々と交流をします。日本との過去の歴史も考えて下さい。

2回生以上の皆さん、是非参加を検討して下さい。ご質問は引率担当教員まで。