水野義之教授最終講義

こんにちは,宮下です.

去る3月1日(金),情報システム専攻の教員である水野義之教授の最終講義が行われました.最終講義とは,大学教員などが定年などで退職する際に,教員として最後に行う講義のことです.

水野教授は.平成12年に現代社会学部が誕生した当初(正確には学部開設準備のためにその1年前に)京都女子大学へ赴任され,以来,研究・教育に従事してこられました.ご専門は核物理学で,京都大学から東北大学大学院,CERN(ジュネーブにある欧州原子核研究機構),大阪大学などを経て京都女子大学で定年を迎えられます.

現代社会学部では.ゼミはもちろん.情報学アプローチ(情報システム専攻の1回生必修科目)や社会情報学などのいわゆる「情報系」の授業や,自然科学に関する講義を担当されました.どの授業でも,複雑に入り組んだ事象をわかりやすくかみ砕いて,学生さんに「なんとかしてわかってもらおう」と熱心に説明されることで定評がありました.

当日は40人弱の方が参加されました

最終講義のテーマは「科学、情報、社会の不思議ー1953年から2019年までー」でした.学長から挨拶があった後,まず宇宙の誕生から水野教授が誕生するまでの歴史が俯瞰的かつ物理法則の解説付きで語られ,その後は水野教授の生い立ちに沿って社会情勢や科学技術の発達などが紹介されました.特に1995年の阪神淡路大震災後にインターネットを活用したボランティア活動に携わった話や,2011年の原発事故の際,水野教授ご自身やゼミの学生さんたちが何度も現地を訪れ,ボランティア活動や影響調査などを行った話など,いつもの授業のように熱く語られていました.最後には未来の話(デカルトの「方法序説」の水野版を著したい)も少しされました.

熱く語る水野教授

京都女子大学に多大な貢献をされ足跡を残された水野教授が退職されるのは寂しいことですが,今後のご活躍を祈念します.これまで本当にありがとうございました.ただ,少なくとも来年度は非常勤講師として授業も少しご担当いただきますので,しばらくは今まで通りご指導いただけると信じております.よろしくお願いいたします.

現代社会研究科、2018年度修士論文発表会を行いました!

2月12日火曜日、10時から12時10分まで、S306教室において、修士論文発表会を行いました。今年度の修士論文提出者は2名でした。

一人目の木村さんは、「現代社会において宗教が担いうる医療人類学的可能性について-幸福の主観的認知から考える」というテーマで修士論文を執筆されました。相関分析とインタビューによって、宗教と主観的幸福感の関連を考察し、今までの幸福論や精神病理学の先行研究で抜け落ちていたリサーチ・クエスチョンの存在を指摘したことに学問的意義があります。俯瞰的視座を日本人に与えてきた宗教の信仰が薄れていることにより、現代人がコンサマトリー(即時充足)的価値観に縛られていることを示し、死生観が人生の価値観や精神的安定に影響を与え、エンパワーメントにつながっていることを明らかにしました。

二人目の荒井さんは、「仏教における継承者不足とジェンダー-天台宗の調査から-」というテーマで修士論文を執筆されました。現在の日本では、少子高齢化により、寺院も存続の危機に直面しています。しかし、仏教の領域では女性の労働力の活用が遅れています。女性の仏教参画を阻む要因を明らかにするために、綿密な文献解読により日本の伝統宗教の概要と歴史、仏教に見られるジェンダー差別の議論を明らかにした上で、女性僧侶へのインタビュー調査結果から仏教界の現状を検討し、経典の新しい解釈と、仏教の実践に見られるジェンダー差別の改善の可能性を論じています。

両報告共、活発な質疑応答がありました。ご出席下さった先生方、院生の皆様、有難うございました。木村さん、荒井さん、お疲れ様でした。今後の益々のご活躍をお祈りしています。

文責 戸田

三大学合同ゼミを開催(西尾ゼミ)

こんにちは。演習Ⅳ西尾ゼミ3回の情報担当です。

かなり更新が遅れてしまいましたが、昨年12月8日に行われた三大学合同ゼミでのグループ研究発表について、紹介したいと思います。

「業界トップX社の現状分析と次の一手」というテーマで、近畿大学、大手前大学、京都女子大学の三大学から6チームが参加し、研究発表を行いました。

西尾ゼミからは、業界で急激に成長したトップ企業「株式会社ZOZO」、業界で断トツのトップの企業「株式会社ブリヂストン」、競合他社との争いが激しい業界のトップ企業「株式会社ゼビオ」を研究した3チームが出場しました。

 約2カ月の間、各チームが毎日のように集まりデータ収集や資料作成を行いました。最優秀賞獲得を目指して日々取り組んできましたが、終わってみると、どのチームのメンバも有価証券報告書を読み解く力や信頼できるデータ収集など、卒論作成に必要な能力を鍛えることができました。

この合同ゼミを通して生まれたゼミの団結力を大切にして、就職活動や卒論作成に取り組んでいきたいと思います!

環境政策ゼミ(諏訪担当)京都産業大学外国語学科国際学科との合同卒論発表会を実施

平成31年1月19日 に京都産業大学外国語学科国際学科井口ゼミの皆さんと合同の卒業研究発表会を行いまいました。 

緊張した面持ちの京女組に対し、リラックスし、かつハキハキした京産組。がんばれ京女組!という雰囲気の中始まった発表会はほぼぶっ続けの5時間、どちらの大学の皆さんも持ち味を出すことができたプレゼン大会となりました。(特に何名かはプレゼン終了後「出し切った」のか、わたしのこころには確実に「シューッ」という音こえましたよ⁉️)

京産大の井口先生からも「社会調査の手法や、具体的なデータを用いた発表に、とても良い刺激を受けました」とコメント頂きました。

お疲れ様&ご卒業(たぶん!)おめでとうございます

ちなみにテーマはこんな感じです。国際関係に広い視野の京産大のご発表と、比較的地域密着型が多い京女環境学の視点が、相互に補完しあっていいバランスです。

初心者向けCTF開催しました

情報システム専攻の宮下です.本年もよろしくお願いします.

今年度最後の3回生ゼミで初心者向けCTFを開催しました.これは株式会社LACのご協力のもと,毎年開催しているイベントです.

学生さんは自分のPCやスマホでCTFに参加します

CTFというのはCapture The Flagと呼ばれる情報セキュリティの競技で,いくつかのチームが自チームのサーバ内にある旗を守りながら他チームの旗を奪うものです.国内や海外でいくつもの大会が開かれ,若者たちが最先端のICTの知識とスキルを駆使して戦っています.

今回は初心者向けということで,ICTの知識やスキルに関連したクイズを解いて得点を競う形式になっています.例えば,写真のExifから位置情報を得ることでそれがどこで撮影されたかを当てるものや,ヒントを集めて与えられた暗号文を平文に戻すもの,HTTPの仕組みを利用して埋め込まれた旗を取り出すものなどがあり,難易度に合わせた得点が得られるようになっています.

ゼミでは最初にLACの渡邊さんと谷口さんによる概要とルールの説明があり,その後競技が始まりました.スタート直後は少し戸惑っていた学生さんもありましたが,だんだん要領がつかめてきて,あちこちから「フラグゲット!」の声が聞こえました(まだ誰も解いていないクイズに正解すると声が出ます).

クイズを解くときにはどんな手段を使っても構いません.ネットで検索するのもOKですし,「大人」にヒントをもらっても良いのです.クイズの中にはコンピュータを使うだけでなく紙を並べ替えるパズルのようなものや屋外で写真を撮影するものなどもあります.先に正解した人がそのまま残していたパズルを使ってちゃっかり正解を手にする人もいたようですw

パズルを解く問題もあります

ゼミでは1時間強ほどの競技ののち,得点順に3人が表彰されました.優勝者には賞状が,全員にLACの八尾さんが用意してくださった賞品が手渡されました.

最後に渡邊さんと谷口さんから何問かのクイズの解説とCTFサーバの仕組みが説明され,学生さんたちの理解を深めることができました.これをきっかけに,ICTや情報セキュリティについてさらに興味を持って勉強してもらえれば嬉しいですね.LACの皆さん,ありがとうございました.

2018年度大学院発表会を行いました

1月16日水曜日4限に、大学院発表会を行いました。同じ時間帯に教員向けFD研修会が重なりましたが、10名の参加者がありました。参加して下さった先生方、院生の皆さん、有難うございました。

今回は、修士1回生の飛山さんが「衣料ごみにおける5R(4R+Remake)の意義と可能性」というテーマで報告して下さいました。ごみの問題が世界で喫緊の課題になっている時代に、重要な問題提起をしている報告でした。修士論文の完成を心待ちにしています。

*飛山さんは、2018年9月26日のブログ記事にも登場下さっています。ご覧下さい。

「大人の『学び直し』:現代社会を学び、未来を考える大学院にようこそ!70代からの挑戦:飛山善子さん」

http://52.175.151.236/blog/?p=1405

演習Ⅱ西尾ゼミ グループ研究発表会

こんにちは!演習Ⅱ西尾ゼミ2回生の情報担当です。12月18日の講義で、グループ研究発表会を行いました。

私たちは家具業界に注目し、大塚家具・ナフコ・ニトリについて、3つのグループに分かれ企業研究をしました。どのグループも、今までの学習を生かして準備や練習を重ね、より良い発表を目指しました。

発表会には西尾ゼミ4回生の先輩が2人来てくださり、たくさんのコメントをいただきました。また審査員役も引き受けてくださいました。

コメントする4回生ゼミ生とそれを聞く2回生のゼミ生

審査の結果、優勝はナフコグループでした! 優勝グループには西尾先生から賞品が贈られました。おめでとうございます! 

演習Ⅱゼミも次回が最後の授業です。最後まで頑張って取り組みます!

サイバー犯罪対策探究会

こんにちは,宮下です.ご無沙汰しています.

去る12月22日(土)イオンモール京都4階のKOTOホールでサイバー犯罪対策探究会を開催しました.これは京都産業大学情報理工学部,立命館大学情報理工学部,京都府警察,京都すばる高校と本学部が協力して開催したイベントです.内容はいわゆる「アイデアソン」で,高校生と大学生からなる4〜5人のチームを当日作り,サイバー犯罪対策やサイバー犯罪による被害防止のためのアイデアをまとめて最後に発表します.参加者は,主催した3学部と高校をメインに,それ以外にも一般から募集して50人ほど集まり,9チームに分かれて競いました.本学部からは情報システム専攻の1回生が3人参加しました.

午前中には実行委員会によるサイバー犯罪に関するレクチャーや協賛企業紹介がありました.レクチャーは実行委員である宮下ゼミ3回生の小森さんと中川さんが務め,サイバー犯罪の主な手口や最近流行しているふるさと納税サイトを騙るフィッシングなどについて説明しました.

午前の最後にチーム分けが発表されて,チームごとに昼食をとってアイスブレイクとし,午後はサイバー犯罪対策やサイバー犯罪による被害防止のためのアイデアについてチームで話し合うプログラムとなりました.どのチームも13時から16時半までたっぷり議論したり調査したりしていました.初対面の人ばかりなのにとても熱心に議論されていたのが印象的でした.

16時半から各チームごとにアイデアをスライドにまとめて発表し合いました.ゲーム仕立てでサイバー犯罪予防を考えるものや,SNSに写真を投稿する際にチェックする仕組みなど,興味深いアイデアがたくさん聞かれました.これらのアイデアは協賛企業の方々や参加者によって採点され,優秀なものは表彰されます.

その日の最後には懇親会が開かれました.高校生もいるのでノンアルコールです.参加者スタッフ含め70人以上が集まる賑やかなものになりました.乾杯,歓談,もぐもぐタイムと楽しく時間が過ぎ,その中でいくつかのチームが表彰されました.朝10時半に始まって,懇親会が終了したのが20時過ぎ,ほぼ丸一日のイベントとなりましたが,参加した大学生や高校生はみんな楽しそうで,充実した1日になったのではないかと思います.参加者の皆さん,スタッフや関係者の皆さんありがとうございました.

演習Ⅱ西尾ゼミ懇親会(2)

こんにちは。演習Ⅱ西尾ゼミの情報(ブログ)担当です。

11月29日(木)のお昼休みに、教室をお借りして2回目の懇親会を行いました。

今回の懇親会ではドーナツを片手にゼミの皆で沢山お話をしました。

1回目の懇親会よりも、さらに打ち解けた会だったように思います。

12月に入り工場見学の日程が近づくと同時に、前回ブログでも紹介した家具業界の企業研究の発表も近づいてきました。

最近冬の寒さがより一層厳しくなってまいりましたが、これからのイベントにも備え、体調を崩さないよう気を付けようと思います。皆様もお体にお気を付けてお過ごしください。

2018年12月1日「嘉本先生お誕生日コンパ」開催

昨年開催できなかった卒業生もやってくるコンパをやりました。

1部はママになった卒業生のためのお茶会で15時より。ママたちがベービーちゃん連れてくるので、託児所状態?言葉にならなくても、お友達になれる!ママたちは悩みや情報を交換できます。ただ、女子大なのにオムツを変えるスペースがない。現代社会学部にはママでも学生がいるのですから、オムツを変えるスペースをつくるべきではないでしょうか。リカレント教育するなら必須のはず。



ママの足から離れなかったおこちゃまも、しばらくするとあ・そ・ぼ!

2部は18時半より四条烏丸で。東京、長野、岡山からも駆けつけてくれました。それぞれ元気で頑張っている様子。嘉本の社会調査演習を履修した西尾・掛谷・工藤先生ゼミ卒も嘉本ゼミ扱いです。卒業しても5W1H! なぜ?課題の設定!周辺リサーチ大事!ソーシャル・リサーチ(社会調査)で学んだことは卒業後でも役立つとのこと。

 弱小嘉本ゼミは現役のゼミ生2名で幹事をしなければならず、大変だったと思います。ありがとう。卒業生から「今年のゼミ生、レベル高い」とお褒めの言葉が。ソーシャル・リサーチ(旧社会調査演習)の被調査者(インタビューを受けてくださる方)を見つけ出すことも、現役生に課せられたコンパの課題。

卒業生がわざわざ集まってくれるだけで最高のプレゼントなのに、それぞれ心を込めたプレゼントいただき恐悦至極。

夜の部1次会。一人一人ともっと話せたらよかったんだけど。ごめんなさいね。楽しい時間はあっという間でした。また来年集まりましょう!コンパに今回参加できなかった卒業生も研究室で待っていますよ。アポとって来てくださいね。