受賞!

私事(?)ですみません。

情報処理学会インターネットと運用技術研究会(略称IOT研究会)というのがあります。数百人の会員を抱える研究会です。その名前の通り、インターネットに関わることやネットワークの運用技術全般についての研究者が集まっています。

このIOT研究会では、1年間を通じて研究会で発表された論文(年5回の機会があり、1回につき10〜20本の発表があります)の中から、社会に役立つ運用技術のベストプラクティスを選定して「藤村記念ベストプラクティス賞」を授賞しています。この賞はIOT研究会の前身である分散システム/インターネット運用技術研究会(略称DSM研究会)の主査であった藤村直美先生(九州大学)の情報処理学会フェロー就任を記念したもので、昨年度発表された論文を対象として制度が始まりました。

今回、その栄えある第1回受賞論文のうちの1つとして、下記の論文が選ばれました

中山貴夫,宮下健輔「京都女子大学におけるサーバ仮想化基盤の構築」

これは平成28年3月に開催された平成27年度第4回(通算第32回)研究会で発表されたもので、題名の通り本学情報システムの更新にあたりサーバ仮想化基盤を構築した経緯をまとめたものです。中山先生と私は本学の情報システムの管理運用を長く担当しており、情報システムセンターという事務部署と協働して日常的な運用やこのような機器更新をしています。今回このような賞をいただいたことは大きな励みとなります。この場を借りて情報システムセンターをはじめ関係者各位に感謝する次第です。

本学図書館は情報処理学会と契約していますので、本学の学内ネットワークから上記論文にアクセスすると無料で読むことができます。

情報系ゼミの学生がCTFに挑戦

CTFをご存知でしょうか。情報セキュリティの分野で盛んに行われているCapture The Flagという競技です。競技は大きく2種類に分けられます。1つはチームごとに自分たちのサーバを守りつつ相手チームのサーバを攻撃して、サーバ内にあるFlag(旗)を奪取するというもの。もう1つは情報セキュリティに関するクイズを解いて高得点を得ることを目的としたものです。いずれも情報科学やコンピュータ、プログラミング、ネットワーク、セキュリティなどに関する知識やスキルを総動員して競います。CTFは世界中で開催されていて、例えばCTFtimeのようなサイトからその情報を得ることができます。

CTFは上記のように情報系の知識やスキルを総動員しますので、よほど勉強や経験を積まないと楽しむことができないイベントですが、そこで扱われている内容は情報技術者を養成するためにとても有益なものばかりです。そこで、今回その内容を初学者向けにしたCTFを開催し、情報系ゼミの学生に参加してもらって、自分の知識やスキルを試す楽しみを味わってもらいました。このイベントは日本を代表する情報セキュリティ企業である株式会社LACの谷口隼祐さんと八尾崇さんに全面的にご協力いただきました。

10月16日、晴れ渡る空の下、イベントが開催されました。まさに初学者向けCTF日和(?)でした。IMG_2233当日は宮下ゼミと中山ゼミから3回生が合計8人参加しました。

午前中は谷口さんから、CTFについての説明や競技でよく利用されるアプリケーションの紹介などがありました。IMG_2236学生たちはアプリケーションの使い方を確認したり、まだ持っていないものをインストールしたりして、競技に備えました。

午後からいよいよCTF開始です。今回はクイズに答えて高得点を狙う形式で競技が行われます。また、チーム戦ではなく個人戦としましたので、自分以外のすべてがライバルという状況でした。でもふだんから仲の良い学生たちなので、相談したり教え合ったりも自由にできる雰囲気でした。

イベント会場の教室内にはCTF専用ネットワークが構築され、そこに学生が各自のPCを接続して競技開始です。学生たちは写真のスコアサーバにアクセスして、解答したいクイズを選択します。serverクイズはネットワーク、web、フォレンジック、プログラミングなどのジャンルごとに分かれていて、難易度に応じた点数が設定されています。今回は特別にゼミや学生たちが受講したことのある授業の内容に関するクイズも出題されました(3回生が前期に受講した「情報セキュリティ」ご担当の猪俣敦夫先生(奈良先端科学技術大学院大学)にも作問していただきました)。

クイズ
答えを解答欄に記入し、正解ならその問題に応じた点数が得られます。
クイズに回答している学生さんの様子
クイズに回答している学生さんの様子。スマホも駆使します。
クイズに回答している学生さんの様子
こちらはWireSharkを利用して、パケットの中に潜むFlag(答え)を見つけようとしています。
クイズに回答している学生さんの様子
中にはボタンを連打しないと正解に辿り着けない問題もあります。

競技は2時間ほどで終了し、高得点の学生には賞品のお菓子が贈られました。得点に関わらず参加者全員が楽しみながら自分の知識とスキルを試すことができ、とてもよいイベントになりました。

最後になりましたが、今回ご協力いただいた株式会社LACの谷口さんと八尾さん、作問していただいた猪俣先生、ありがとうございました。

LAC公式ブログにも谷口さんによる記事が投稿されています。併せてご覧くださいませ。

おまけ:イベントの次の週の宮下ゼミでは、CTFの問題のうちいくつかを皆で考えることで、楽しかったイベントを振り返りました。