濱崎由紀子 (はまさき ゆきこ)

☆主な担当科目:精神医学概論、比較文化精神医学

☆専門領域:精神病理学、思春期精神病理(ひきこもり、初期統合失調症など)

☆研究紹介:

 児童思春期の所謂「ひきこもり」症例の中に、前精神病性の前駆症や前哨症候群が稀ならず存在することに注目し、このような症例についての臨床研究を行っている。特に統合失調症リスク群の児童思春期に先行性不全(欠損)として現れる基底症状に着目し、患者群と正常群を比較検討する記述統計学的研究を行っている。

☆専門ゼミ:

精神医学的な記述と評価(DSM 多軸評定など)の方法を学び、それを応用して様々な社会文化的現象を人間の精神機能面から分析する。3 回生前半(演習)は、質問紙法|精神機能・心理評価尺度(既存のもの、又はオリジナルのものを作成)を用いて、メンタルヘルスに関する記述統計学的な研究を行う。研究テーマは各自が興味・関心を持つ領域から選ぶ。3 回生後半(演習)は、各自関心のあるテーマにそって文献(英語および日本語)を読み込み、卒論作成へ向けて研究課題を絞り込んでいく。研究方法については、演習で習得した統計処理スキルを用いて、皆で討論しながらデザインしていく。4 回生は、卒業論文の作成が中心となる。

☆ゼミ生の主な卒論のタイトル:

  • 若年層の貯蓄志向とその背景について
  • 現代女性はfemininity をどう生きるか―女子大生を対象とした記述統計学的研究―
  • 思春期・青年期の発達特性と日常生活における適応の関連について
  • ルールブレーキングと環境とのかかわり
  • 自閉症スペクトラムと現代