松田哲 (まつだ さとる)

☆主な担当科目:国際関係論、国際関係史

☆専門領域:国際関係論、南北問題の国際政治経済学、途上国開発理論、スリランカ地域研究

☆研究紹介:

国際社会で発生している様々な出来事について、政治や経済、文化といった多様な視点から考えてみようとするのが、国際関係論という学問です。基本的には、この世界で起きていることすべてに興味をもっていますが、より専門的に研究しているのは南北問題の歴史、途上国開発理論、スリランカにおける内戦と民族共存の問題です。アマルティア・センというインド出身の経済学者・倫理学者の思想についても、ゆっくりとではありますが、フォローしています。地域としては、南アジアだけでなくアジア全域に関心をもっています。この世の中には知らないこと分からないことがたくさんありますから、京女の学生の皆さんと一緒に、幅広く学んでいきたいと思っています。

☆専門ゼミ:

国際社会では、昔も今も、様々な出来事が起きています。このゼミでは、それらの出来事をより深く考えるために必要になる、「国際社会を見る眼と考える知性」を養うことを目指します。3回生のゼミでは、まず、国際社会の基本的な見方と基礎知識とを身につけることから始めます。それに続いて、各人の関心のある問題について調査・発表してもらい、皆で議論をしながら理解を深めていくことにします。以上のプロセスのなかで研ぎ澄ませた問題意識を働かせながら、3回生の冬になる頃に卒業論文の研究対象を決定していただきます。3回生のゼミでは、ゼミの友人と一緒に関心をもっている問題を学び合うことを通じて、国際関係に対する幅広い視野を身につけることを期待します。4回生のゼミは、卒業論文の中間報告と、それに対するゼミ生全員による質疑応答がメインになります。卒業論文の執筆を通じて、出来事の背景事情を深く見通す力、それをもとに将来を展望し、現状を変革するために必要となることは何かを考えていく洞察力を身につけることを期待します。

☆ゼミ生の主な卒論のタイトル:

  • ポル・ポト時代が残したもの-カンボジアの貧困問題と自立支援について-
  • 日本の対外政策-江戸時代初期から鎖国期にかけて-
  • 移民と共生する日本-移民都市ニューヨークから学ぶ-
  • トルコのEU加盟問題の課題
  • 教育の国際化-留学制度から読み解くグローバリズム-
  • 中国の対アフリカ援助-援助に終わりは来るのか-
  • シンガポールの経済発展とその歴史
  • ハワイにおける多文化共生社会-楽園と呼ばれる島々の現実-
  • イラク戦争の報道から今後の戦争報道について考える