嘉本伊都子 (かもと いつこ)

☆主な担当科目:国際結婚論、比較家族史、ソーシャル・リサーチ I & Ⅱ(半構造化インタビュー調査)

☆専門領域:社会学と法制史と家族史と人の国際移動が交差するところ

☆研究紹介:

国際結婚から離婚まで研究一筋。しかし、実生活で国際結婚したことはないので念のため。国際結婚を通して、日本社会を考えているのであって、国際結婚をするにはどうしたらいいか、成功する国際結婚なんぞには、まったく興味ないです。国際結婚論は『国際結婚論!?』歴史編1冊、現代編1冊を半期に講義し、試験範囲も2冊で、江戸時代から始まります。

講義科目比較家族も、近現代を重視。現代を考えるために社会学的に歴史を考えてみることが私の研究の特徴です。講義課目では歴史を交えて解説していきます。演習科目では、現代のイシューについて、調べレポートしてもらいます。演習科目は毎年テーマを変えていますのでシラバスを参照してください。

☆専門ゼミ:

3Kゼミ。キビシイ、コワイ、キツイと評判のゼミです。なにが3K かって? 「なぜを考える自分」を問われるからです。これはけっこうキツイ作業です。社会調査のプログラム科目、ソーシャル・リサーチ I & Ⅱを卒論ゼミ生には履修してもらいますので、嘉本ゼミに3回生から入りたい人は、社会調査プログラムへの案内を熟読してください。取るべき科目を取っていないと履修できません。

自分の頭で考えたくない人は避けてください。遅刻したり、無断欠席したり、レポートを提出日に出さないタイプの方も2 年間の卒論ゼミを続けることはできないと思います(ぜんぶ常識の範囲内のことですが、残念ながら毎年できない学生がいます)。ソーシャル・リサーチ I & Ⅱ履修までにコミュニケーション能力を付け下さい。どの社会調査であれ、社会を相手にしますので2年間でコミュニケーション能力を上げておかないと、社会調査プログラムは脱落していきます。

嘉本の社会調査は質的調査で、半構造化インタビュー調査です。だらだらと聞き出すのではなく、「なぜ」それを聞くのかを整理したうえで聞くという「考え抜いたうえで」のインタビュー(アンケート調査ではありません)を学生が企画し、実施、報告書を仕上げ、発表します。

☆ゼミ生の主な卒論のタイトル:

  • ISIS発生によってEUへ向かうシリア難民 -移住先にドイツが選ばれる理由-
  • トランスジェンダーとして生きる〜なぜ、女子大学を選択したのか〜
  • ヴィジュルアル系ロックバンドの中毒性〜なぜ、バンギャルはバンドマンに時間、愛情、金を費やすのか〜
  • なぜ日本人の中で在日コリアンへのヘイトスピーチをする人とK-POPファンになる人に分かれるのか 〜出生コーホートから見る被害者意識の持ちやすさ〜

など、社会学的な考え方ができる論文であれば、テーマは自由。そのかわり自分自身の問題意識が問われます。