中田兼介 (なかた けんすけ)

☆主な担当科目:自然環境と生態系、生命の起源と進化、多様性の生物学

☆専門領域:動物行動学、生態学

☆研究紹介:

陸上の無脊椎動物の行動を主な対象にして、どのような適応的意義があるのか、どのような生態的影響があるのかを研究しています。最近はクモが網を張る時の行動や意思決定のあり方、及びその進化と多様性の解明に取り組んでいます。過去にはアリの社会構造とその動態についても研究していました。また共同研究で草花と送粉昆虫との相互作用の研究や里山に生息するカメの個体数推定に参加した事もあります。手法としては、野外観察と野外・室内での実験、数理モデルにシミュレーションを用いた理論的解析を組み合わせて研究を進めています。

☆専門ゼミ:

生物の生態、進化、多様性などに関わる問題を扱います。まず教科書を読んだり、野外での生物の観察を行なったりする事で、解くべき問題を設定していきます。その問題に一定の答えを出す事ができれば卒論が完成するのですが、そのための一般的な方法は、対象の生物を観察したり実験して得られたデータを用いる事です。対象の生物としては、虫や草花など身近なものであれば観察等がしやすく、こちらも指導がしやすいですが、本人の意欲次第でどのようなものでも扱う事ができると考えています。一人一人のゼミ生の興味関心に添った対象生物とテーマの選択が望まれます。

☆ゼミ生の主な卒論のタイトル:

  • 外来植物の生育範囲拡大における自動車の影響
  • 植物相の違いが都市のバッタ相に与える影響について
  • ギンナガゴミグモの「見た目」による餌の誘因効果
  • イヌはヒトの表情を理解できるか