澤敬子 (さわ けいこ)

☆主な担当科目:法学アプローチ、マイノリティと法、法過程論、ジェンダーと法

☆専門領域:法社会学(マイノリティと法、ジェンダーと法、司法教育、法過程、法曹論)

☆研究紹介:

私の専門は法社会学です。法社会学は、現実の法のあり方を社会との関連で検討し説明しようとする学問で、哲学、社会学、政治学、心理学などの隣接領域の方法論も参考にしながら分析を行います。分析の対象は、法に関わる現象ならばどのようなものでもテーマになりますが、私自身は、ジェンダーや外国人、マイノリティの問題、司法教育、法過程、法運動、法曹論などを扱っています。

☆専門ゼミ
 私のゼミには、法や法社会学の理論に興味がある人と、ジェンダーやマイノリティ、人権、差別の問題に興味がある人、そして、それ以外のさまざまなテーマ(たとえば、司法制度、裁判員、家族、雇用)についての法社会学分析に興味がある人がいます。卒論のテーマは、「法と社会」に関することなら自由に選んでいただいてけっこうです。折角の機会ですので、自分が本当に勉強したいことを探して取り組んでみてください。但し、より深い勉強ができるように、現代社会学部の法学関連科目や、法社会学の近接科目を、できるだけ履修しておいてください。
 まず、1年前期では「法学アプローチ」を履修して下さい。法社会学的な観点を学ぶことのできる「マイノリティと法」(2年前期)や「法社会学」(2年後期)も重要です。「憲法」(2年前期)、「民法」(2年後期)、「家族法」(2年後期)、「行政法」(3年前期)、「労働法」(3年後期)、「ジェンダーと法」(3年前期)などの法学関連科目からの履修も心がけて下さい。また、自分が研究したいテーマに関連する科目があるならば、その科目が法と関わらずとも、忘れず履修して下さい。なお、政治学系、社会学系の科目を履修しておくと、ゼミでの法社会学の勉強がよりスムーズになります。

☆ゼミ生の主な卒論のタイトル:

  • 法テラス以降における弁護士アクセスの規定要因 ―関係資本の重要性に注目して―
  • 体罰処分決定過程における教育現場の構造的な密室化 ―学校側・被害者・教育委員会の関係性―
  • 過労死被害の救済における制度改革の実現 ―過労死被害者救済から権利拡大に向けた社会運動―
  • 浜松市の取組みを手がかりに日系ブラジル人子弟の不就学問題を考える
  • スウェーデンの高福祉・高負担システムをなぜ国民は支えるのか
  • 里親養育が進まない日本 ―歴史的な家族の在り方と血縁の関係から見る―
  • メディア言説の中に見る少年非行観と家族観 ―1960年代からの新聞記事を手がかりとして―
  • 二足のわらじを履く非正規ママ ―それでも履きこなしていくために必要なこと―