佐藤若菜先生の自己紹介

2022年度に赴任された佐藤若菜先生の自己紹介です。


はじめまして。佐藤若菜です。

私は宮城県で生まれ育ち、大学院時代の7年間を京都で過ごしました。大学院を卒業してからは、6年間新潟で働いていました。このほか学部時代の1年間を台湾で、大学院時代の2年間を中国貴州省で過ごした経験があります。小学校低学年の頃から祖母の影響により染色や機織りが大好きになりました。中学時代には中国語に関心を寄せていましたが、大学では全く関係のない海洋生物学を専攻していました。当時は、染織や中国語をどのように自分の将来に結びつけていいのかわからなかったのです。とはいえ、学部時代は渦鞭毛藻の美しさに魅了され、顕微鏡をのぞきながらスケッチすることにハマっていました。今でも、生物全般をリアルに素早くスケッチすることが得意です。

大学院からは文化人類学を専攻し、自分の元々の関心に立ち返って中国貴州省に暮らすミャオ族とその民族衣装について調査・研究を始めました。文化人類学は、長期間のフィールドワークを通して他者を理解する学問です。私も大学院時代の2年間を中国貴州省で過ごし、うち1年間はミャオ族が暮らす村に住み込んでフィールドワークを行いました。未知の世界に飛び込み、ゼロから人間関係をつくり、中国語とミャオ語で他者と意思疎通を図ることで得た知識や経験は、今でも私の研究だけでなく、物事を考える際の基盤となっています。現在、とても関心があるのが「手仕事」についてです。何でも機械で生産することができる時代において、手仕事の価値とは何かを考えています。もし何かアイディアをお持ちの方がいれば、ぜひ研究室へお越しください。