情報系業界・職種研究ワークショップを開催しました

こんにちは.宮下です.暑いですねぇ.

開催からちょっと時間が経ってしまいましたが,7月12日に情報系業界・職種研究ワークショップを開催しましたので報告します.これは昨年度に引き続き2回目の開催になります.所謂「IT企業」に何社か集まっていただき,学生のグループがその会社の業種やその中の人の職種についてインタビューし,最後にそれらをまとめて発表する,というものです.また,学生たちには1週間前くらいに事前学習ワークシートを提示して,業種や職種についてWWWなどで調べてもらいました.

今回は4つのIT企業の方々にお越しいただけたので,30人弱参加した3回生を4つのグループに分けました.グループごとに各企業を担当して,インタビュー調査を行います.企業ごとに職種をひとつ指定していただき,その企業の業種とともにその職種についても調べます.実際にその本人が目の前にいるので,WWWサイトや資料などではわからない細かいことや本音の部分にも迫れます.

会場になったS207教室は教室の壁3面がホワイトボードになっているので,調査結果をまとめてポスターを作るのにうってつけでした.学生たちは大きなホワイトボードに3色のペンでそれぞれ調べたことをまとめて文字や図表で表現していました.最後にグループごとに調査結果を発表し,その企業の人たちに講評をいただいて終了しました.

参加した学生は,今回のワークショップが自分のキャリアを考えたり就職活動の準備をしたりするのにとても役立ちそうだ,と言っていました.ワークショップにご参加いただいた各企業をはじめ関係各位に感謝します.ありがとうございました.

学生奨励賞を受賞しました!

こんにちは,宮下です.

うちのゼミの大学院生の上續さん(M2)が7月4日に情報処理学会インターネットと運用技術(IOT)研究会で研究発表し,学生奨励賞を受賞しました.学生奨励賞は,学生としてIOT研究会に参加し,インターネットと運用技術に関する将来性豊かな発表を行ったことに対して授与される賞です.宮下ゼミとしては,3月に学部生の志智さんが受賞したのに続き今年2度目となります🙌

学生奨励賞授賞式の様子

上續さんは「過去の履修登録情報を利用した履修科目推薦システムの提案」というタイトルで研究発表を行いました.これは彼女の修士論文のテーマである「履修科目推薦システム」を開発するにあたり,一般的なECサイトや動画サイトなどで行われているような手法を応用することについての議論をまとめたものです.発表後には数件の質問やコメントがあり,質問には彼女本人の言葉で的確に回答していました(そのため,会場にいた指導教員(宮下)はそれを眺めているだけで良かったのでしたw).

上續さん,おめでとうございます.これからもがんばって研究を続けてください.

アンチサイバークライムカフェに参加しました

こんにちは,宮下です.ご無沙汰しています.

少し前ですが,5月13日(土)京都府警察本部サイバーセンターのイベント「アンチサイバークライムカフェ2023」にゼミの3回生たちと参加してきました.このイベントは京都府警察本部に新しくできたサイバーセンターと立命館大学情報理工学部の穐山先生が主に企画したもので,高校生や大学生が集まって情報セキュリティに関するアイデアを競うものです.2019年まで毎年末に開催していたサイバー犯罪対策探究会の後継イベントにあたります.

この日は京都すばる高校や京都産業大学などとともにうちのゼミの3回生が参加し,会場のイオンモール京都に40名ほどの生徒・学生が集まりました.サイバーセンター長や京都府警察ネット安心アドバイザーのお話を聞いた後,5〜6人ずつのチームに分かれてアイデアソンが始まりました.まずはアイスブレイクで仲良くなり,昼食を一緒に食べたりしたチームもあったようです.午後からはアイデアソンの本番です.中高年向けのサイバー犯罪被害防止の啓発ポスターやキャッチコピーなどについてチームごとに話し合い,最後にはスライドを使ったプレゼンテーションを行いました.

スポンサーである株式会社コアと株式会社カプコンからご講演をいただいている間にプレゼンテーションの審査が行われ,最優秀賞,優秀賞,アイデア賞の3チームがそれぞれ表彰されました.うちのゼミの3回生はちょうどチーム数と同じ人数参加していて,各チームに1人ずつ入っていたので,どのチームが表彰されても私は嬉しいという幸せな状況でしたw

イベント終了後に何人かの3回生に話を聞くと,とても楽しかったというだけでなく,他の高校や大学の人と話し合うことですごく刺激されたと嬉しそうに話してくれました.学生さんたちにとって貴重な経験になったと思います.関係者の皆さんありがとうございました.

イベントの様子はNHKのローカルニュースで放映されました.下記のリンクはいつまで有効かわかりませんが,書き添えておきます.

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20230514/2010017283.html

IT業界&職種研究セミナー

こんにちは,宮下です.少し報告が遅くなってしまいましたが,表記のセミナーを7月6日(水)午後に開催しました.対象は情報システム専攻の学生さんであれば学年を問わず,としました.当日は2回生からM1まで幅広く20人ほどの学生さんが参加しました.対する参加企業はなんと6社もあり,大いに盛り上がりました.

このセミナーはIT業界とそこにある職種について学生さんに知ってもらおうという目的で実施しました.まず当日来ていただく人の職種について参加企業と相談し,エンジニアやセールスなど6種類の職種を決めました.学生さんには聞いたことのない職種の人もいると思い,事前学習としてそれらの職種についてググってもらい,どんな仕事をしている人なのか少し調べてから参加してもらいました.

当日は,まずIT業界全体の概要をNICT(情報通信研究機構)有留由記さんに説明していただき,その後は6つのチームに分かれてそれぞれひとつの企業からその企業の説明や出席している人の職種についての説明を聞き,質問などしながら情報をまとめるという作業を実施しました.このセミナーは他の大学や専門学校等でも実施されているのだそうですが,その際は模造紙(懐かしいですね)を使って情報をまとめているのだそうです.アナログな作業を通じた情報共有が良いとのことで,今回は壁面がすべてホワイトボードになっているS207教室の強みを活かしてホワイトボードに情報をまとめることにしました.各チームで協力して,ペンの色や字の大きさなどに変化をつけたり,イラストなども交えて,普段のPowerPointでのスライド作成とは異なる作業を楽しんでいました.

最後に,各チーム5分ずつくらいのライトニングトークで,まとめた情報を発表してもらいました.どのチームも的確に情報を捉え,わかりやすくまとめていました.1チームにつき1つの職種について調査したことが,最後の発表会で全員に共有されました.これからの生活にこれらの知識を活かしていってもらえればと思いますし,特に就職活動などには役立つのではないかと期待しています.どの学生さんもとても楽しそうにしていたのが印象的でした.

今回お声がけいただいた有留さん,参加してくださった企業6社の皆さま,ありがとうございました.

OG座談会

こんにちは,宮下です.先日「情報学アプローチ」(1回生前期選択科目)の特別講義として,OG座談会を実施しました.

この「情報学アプローチ」は1回生向けに情報科学や情報工学を含む広い意味での情報学全般について概説する授業です.また,私が学術的な話をするばかりでなく,ネットワンシステムズ株式会社のご協力を得て,「現代社会とIT」や「現代社会における情報セキュリティ」など,社会との関わりの中でITを理解することにも力を入れています.

今回その一環として,ネットワンシステムズ株式会社で活躍中の卒業生を中心とした女性たちに集まっていただき,ハイブリッド形式で座談会を開催しました.大学生の頃はどんな授業を履修してどんな生活をしていたとか,どこのゼミに所属していたとか,IT企業に興味を持ったきっかけや就職してからのあれこれなど,いろいろなことについてお話をいただきました.就職してから「学生のときにこんなことをしておけばよかった!」と思ったことや「学生のときのこんな経験が就職してから思わぬところで役立った!」など,大学生活を始めたばかりの1回生にはとても興味のある事柄が多かったと思います.

当日の様子

当日は本学で最大規模のB501教室が半分くらい埋まる程度の学生さんが参加し,最後に学生さんからの質問が出たり,降壇したOGたちにいくつか質問している学生さんがいたり,と大盛況でした.オンラインで参加した学生さんもたくさんいました.

さらに,就職活動に興味を持つ2回生以上に向けた座談会も(教室のすぐ外でこぢんまりと)開催されました.これは予め情報システム専攻の各ゼミに声をかけて,興味のある学生さんたち(2回生や3回生)に集まってもらいました.こちらもハイブリッド形式で,より実践的な就職活動やIT業界の話題で盛り上がりました.

上級生向け座談会の様子

昨年度は同様の座談会を,予め収録した動画をオンデマンド配信する形で実施しましたが,やはりリアルタイムに開催する方が盛り上がることがよくわかりました.普段の授業と異なる時間帯(オンデマンド形式なので「普段の時間帯」は特にないのですがw)に集まってくださった学生さんたちに感謝します.これからの大学生活をより良くするために少しでも役に立てれば嬉しい限りです.また,多大なご協力をいただいたネットワンシステムズ株式会社に感謝します.ありがとうございました.

サイバー犯罪防止アイデアコンテストに参加しました

情報システム専攻の宮下です.お久しぶりです.

困難な状況の中,本学の授業は後期から対面式とオンラインを併用し,さらにオンライン授業ではリアルタイムとオンデマンドを織り交ぜる形となっています.少しでも学生さんのためになるように,少しでも学習効果が上がるように,と試行錯誤しながら日々努力しております.

私のゼミでは,主な活動の一つにIT関連イベントへの参加・協力を掲げています.数年前から京都府警察および立命館大学や京都産業大学,京都すばる高校などと一緒に,サイバー犯罪防止のためのイベント開催に協力してきましたが,このイベントも今年はオンライン開催となりました.開催形式やイベント内容,テーマなどもガラッと変えて(しかし「サイバー犯罪防止」という目的は変えずに),去る11月14日(土)開催されました.

京都府警察では昨年から,フィッシングやSNSでの炎上などいわゆるネットトラブルを疑似体験できるタブレットを用いた出張講座を開催しています(紹介記事→ネットの危険をバーチャル体験 京都府警が最新アプリで防犯講座(産経新聞)).今回のイベントでは,このタブレットに新しく「自画撮り被害防止」の疑似体験シナリオを追加するとしてアイデアを募る形式で開催され,私のゼミの3回生を含む大学生や高校生などのチームが参加しました.「自画撮り」とは自分の姿を撮影することです.これを意図せず公開されたりこれによって脅されたりする被害を防止するための疑似体験アイデアが募集されました.

アイデアコンテストは土曜の午後,前述の通りオンラインで開催され,参加者はチームまたは個人でzoomミーティングに参加しました.そして審査員の見守る中,1チームごとに制限時間内でアイデアを発表し,質疑応答を行いました.その後,参加者どうしのオンライン交流会があり,優秀なアイデアが表彰されました.私のゼミのチーム(3回生4人からなる「MSK」というチームで,何かの略?と学生さんに聞いたら「Miya Shita Kenkyuushitsu」の略です,とのことでした😆)は,大学にある情報システム専攻演習室に集まってオンライン参加しました.私は(おやつを差し入れたりしつつ)見守っていました.

MSKは惜しくも表彰はされませんでしたが,審査員の方々から「身近なこととして感じられる」「わかりやすい」などコメントをいただくことができました.また,発表(プレゼンテーション)がとても上手にできていた,とのお言葉もいただけました.参加した学生さんたちも,とても楽しかったと言っていました.

つい先日,このアイデアコンテストへの参加に対して京都府警察より感謝状をいただきました.参加した神田さん,志智さん,髙岡さん,中村さん,私からも感謝します.ありがとう!

アイデアコンテスト感謝状
アイデアコンテスト感謝状

AWS Educateハンズオン

こんにちは,宮下です. アマゾンという会社は通信販売だけでなくAWSと呼ばれるクラウドコンピューティングサービスを運営しています.AWSを利用すると,クラウド上にサーバやネットワークを必要に応じてサクサクと構築でき,運用できます.ただし,その利用は1分単位,1GB単位などで課金され,計画的に利用しないと大変な支払額になったりしますので注意が必要です. 教育目的に限ってこのようなお金の心配をせずに気軽に利用できるプランにAWS Educateというのがあります.このサービスでは1ユーザあたり数十ドルという上限がありますが,クレジットカードの登録などせずに気軽に利用できるので,サーバ構築やアプリケーション開発などの教育に重宝します.今年度前期の3回生向け授業「データベース」では,実際にこのサービスを利用して実習を行いました. さて,今回はAWS Educateにアカウントを作り,Linuxサーバをひとつ立ち上げ,少し運用して,シャットダウンし,削除するという一連の流れを,ハンズオンという実習形式でAWSの櫻田さんに説明していただきました.受講生は中山ゼミと宮下ゼミの3回生+4回生です.
ハンズオンの様子
3回生はこれから始まるゼミ活動や卒業研究などに活用できる「道具」として,4回生は学生の間だけですが好きに使えるクラウドリソースとして,それぞれ興味津々で実習していました.受講者全員,クラウドやLinuxに本格的に触れるのはこれが初めてという状態でしたが,実習が終わる頃には「これで自己PR文などに『クラウド上にLinuxサーバを立ち上げて運用したことがある』と書けますね」という櫻田さんの言葉に笑顔で応えていました. 現代社会はこのようなクラウド技術抜きでは成り立ちませんし,これからは自学自習にもクラウドが欠かせなくなると思います.このハンズオンがそれを道具として活用するきっかけになれば嬉しいですね.

小学生を対象とした「KWU小学生プログラミング教室」を開催します

京都市内の小学校に通う小学1〜6年生を対象に「第3回KWU小学生プログラミング教室」を開催します。

今年で3回目となる「KWU小学生プログラミング教室」は、現代社会学部現代社会学科情報システム専攻の学生が主体となって企画・運営しているプログラミング教室です。今年度は、世界中で大人気のMinecraft(マインクラフト)をベースとした8x9Craft(ハッククラフト)教材を使って、小学生のみなさんにプログラミング体験をしてもらいます。

情報システム専攻では、大学生自身がプログラミングを学ぶだけではなく、「KWU小学生プログラミング教室」(小学生対象)やプログラミング体験イベント「RubyGirls」(高校生対象。本学オープンキャンパス時に開催)のように、大学で学んだことを教える活動も積極的に行っています。

AWSの方々からIT業界での女性のキャリアとクラウドについてお聞きしました

こんにちは,宮下です.

先日,中山ゼミと合同で3回生ゼミを開き,アマゾンウェブサービスジャパン株式会社(以下,AWSと略します)からゲストを招いてお話を伺いました.来てくださったのは柳生さおりさんと櫻田武嗣さんです.当日は20人くらいの学生さんに,IT業界でがんばってきた女性のお話とAWSの事業であるクラウドサービスのご紹介をしていただきました.

柳生さん
柳生さん

まず柳生さんからは,学生さんたちの人生の先輩という立場でお話しいただきました.初めて就職した会社のことや転職のこと,いくつかの人生のイベントのことなど,これまでの経験を(ときに面白おかしく)語ってくださいました.リアルな経験からのエピソードなので,学生さんたちも興味深く聞き入っていました.

櫻田さん

次に櫻田さんからAWSという会社とクラウドサービスを紹介していただきました.学生さんにとっては「アマゾンは通販サイト」という理解が主だったのですが,超巨大な通販サイトを支えるテクノロジーをも自前で開発,維持しているということが伝わったと思います.また後半には,言葉としてはよく耳にする「クラウド」について,その仕組みや歴史,現状についてわかりやすく教えてくださいました.

情報システム専攻の専門科目である「データベース」では,まさにこのAWSクラウドサービスを利用してデータベースサーバを構築しWWWアプリを開発するという実習をしています.また,今回のお話で興味を持った学生さんにはAWS Educateで実習しながらクラウドについて学べるようにしています.

最後になりましたが櫻田さん,柳生さん,ありがとうございました.

6/9(日)のオープンキャンパスでプログラミング体験イベント「Ruby Girls」を開催します

RubyGirlsとは、現代社会学部の情報システム専攻の学生が主体となって企画・運営しているプログラミング体験イベントです。

日時 : 2019年6月9日(日) 11:00〜15:00
場所 : S校舎2階 S207 (出入り自由)

プログラミングに親しみを持ってもらい、「難しい」「できない」という意識を少しでも変えて、これからの進路の選択肢を広げる手助けができればという考えを軸に活動しています。

情報システム専攻の学生が中心となってRuby Girlsに向けた準備をしています

実際にパソコンを使い、情報システム専攻のゼミ生と一緒に簡単なプログラムを動かしながら、プログラミングを体験できます。

プログラミングというと難しいというイメージを持つ人が多いですが、数学が苦手、文系、プログラミングは初めてという方でも楽しめるイベントとなっています。

情報システム専攻の学生の生の声を聞くこともできます。少しでも興味のある方はぜひお越しください!