【Chum】現社ゼミ登録先生紹介第4弾!掛谷純子先生です

Chum キャンパスライフコネクターです。
掛谷先生紹介動画
続きまして、掛谷先生です!ここにきて初めての女性の先生です(#^^#) 一つ一つの質問に丁寧に答えて頂きました。以下のインタビューにもぜひ目を通して下さい! Chum「先生が今研究していることはなんですか?」 掛谷先生ーー今は、地方自治体への管理会計の導入について研究しています。 Chum「管理会計って何ですか?」 掛谷先生ーー経営管理のための会計。小遣いを使いすぎたとき、うまく管理したいなぁ、来月はあまり使わないでおこう、とか考えるよね。会社も同じで、お金をうまく使えるように管理するための会計が管理会計です。 Chum「一回生のゼミでは何をしますか?」 掛谷先生ーーまだ授業で会計のことを学んでいない状況なので、企業を知ってもらおうと思います。ゼミのメンバー1人1人が興味のある企業を調べて発表してもらいます。たとえば、過去には航空会社のpeachやセブイレを調べてくれた学生がいました。 Chum「ゼミを通して学んでほしいことは何ですか?」 掛谷先生ーー 学ぶことが楽しいってことを学んでほしいです。「楽(らく)」と「楽しい」は違うことだと思っています。大変でも、楽しいことっていうのは頑張れるよね?楽なゼミではないけど楽しかった!と思ってもらえるゼミにしたいです。 Chum「ありがとうございました。」
https://youtu.be/-CfV2iVMeKA
掛谷先生が好きなリマール(カジャグーグー)

【Chum】現社ゼミ登録先生紹介第3弾! 金子充先生です

Chum キャンパスライフコネクターです。

金子先生紹介動画

第四弾になりました!現社ゼミ登録に伴う先生紹介動画です!今回は金子先生です!ご本人の希望により、声を出さない形での動画公開となります!

 Chum「先生の専門分野を教えてください。」

 金子先生ーーマーケティングです。どうやったら商品が効率的に売れるか、上手く売れるかというのを明らかにする学問です。

 Chum「ゼミはどのようなゼミにしたいですか?」

 金子先生ーーとにかく喋るゼミですね。皆さんが自分の意見を考えて、発言する、そういうゼミにしていきたいです。

 Chum「ゼミを通して何を学んでほしいですか?」

 金子先生ーー「なぜ?」を考える癖ですね。この癖をつけてほしいと思います。

 Chum「企業でのマーケティング経験はありますか?」

 金子先生ーーそれはよく言われますね。バイト経験は学生の時にあるのですが、企業でマーケティングをした経験はないんです。もちろんマーケティングの経験も大切だと思いますが、僕は「なぜ売れるのか外側から見る」ことが大切だと思っているんです。だから最近は(マーケティング経験がないのにマーケティングを研究して意味あるのかと)言われたら、「近大マグロを研究している人がマグロになったことがありますか?」って言うようにしています。

 Chum「好きな音楽はありますか?」

 金子先生ーーロックとは割と賑やかなのが好きです。最近だとMAN WITH A MISSIONというオオカミのマスクを被ったバンドを知って。あれすごくいいですね!(笑)

 Chum「女子ばかりだと居づらくないですか?」

 金子先生ーー慣れてしまって居づらさは感じないですね。逆に、男性ばかりの大学の方が違和感ありますね。道越先生と飲みに行ったり、ポープ先生、アウケマ先生とA地下でご飯食べたりと、先生方とも仲が良いです!

 Chum「ありがとうございました。」

【Chum 】現社ゼミ登録先生紹介第2弾!ジャスティン・アウケマ先生です

Chum キャンパスライフコネクターです。
アウケマ先生紹介動画
ゼミ登録に伴う先生紹介の動画第二弾!今回はジャスティン・アウケマ先生です!とってもいいお話を聞けたので、以下のインタビューもぜひ読んでください!!! Chum「先生のご出身はどちらですか?」 アウケマ先生ーーアメリカのミネソタ州出身です。五大湖に隣接する州でカナダとの国境付近にあります。 Chum「研究している内容は何ですか?」 アウケマ先生ーー専門は、近現代日本史です。特に、文学を通して第二次世界大戦などの戦争の記憶、歴史認識を今まで研究してきました。今、力を入れているのは、日本に点在する戦争遺跡の研究です。 Chum「日本のことを研究するようになったきっかけは何ですか?」 アウケマ先生ーー高校生のとき、爆撃機(アメリカ)視線の報道ばかりで、被害を受けている側のことが全く報道されていないことに疑問を持っていました。そして、大学の日本史の授業で第二次世界大戦の日本目線の戦争体験に関する文献を数多く読み、その日本が受けた空襲の話と、高校生の頃にあったイラク戦争とが重なりました。なぜ無差別爆撃をするのか、なぜ人々が大勢死ななければならないのか、歴史になんらかの出発点があるのではないのかと考えました。それがきっかけで、日本を勉強するようになりました。 Chum「ゼミ内容はどのようなものですか?」 アウケマ先生--日本文学を英語で読むことをしています。今年の前期では近代以前の代表的な日本文学作品の英語訳、原文、現代語訳を使って講義をしたり、ディスカッションを行っています。一回生の後期ではTOEIC、TOEFL、IELTSのテスト対策が中心です。 Chum「最後に、京女生に伝えたいことはありますか?」 アウケマ先生--徒然草からも読み取ることができますが、「時間をたっぷりとって考える、思いに耽ること」が大事です。英語でもこんな表現があります。 Stop and smell the roses. 忙しい毎日の中でも、時々立ち止まって、じっくり花を見なさい」ということです。現代人はそれがなかなかできていないけど、ゆっくりする時間がないのは、社会がそれを意図的に許す風潮でないからなのかもしれないですね。 それから、「非効率的になること」も大事です。これから効率性がどんどん求められる社会になるけれど、その中で敢えて非効率的に物事を進めてみる。例えば、電子レンジを使わずにフライパンでじっくり調理をするとか、いいかもしれないね。 Chum「ありがとうございました。」

【Chum】 現社ゼミ登録先生紹介第一弾!江口聡先生です

Chum キャンパスライフコネクターです。
江口先生紹介動画
今回は江口先生の紹介動画です!動画では先生の雰囲気を味わって下さい(^-^) 以下、先生の研究内容などについてインタビュー形式で記載しています(*^-^*) Chum「先生が研究しているのは何ですか?」 江口先生--倫理学。特に幸福に関する問題と、セックスにまつわる問題についてやってるんですが、今週は安楽死について勉強している。 Chum「安楽死について何を研究しているのですか?」 江口先生ーー安楽死法制度について。反対派の人の一人の若手が本を出したので、その書評しようとしてます。その人の言ってることがどれだけ哲学的で論理的であるかを、向こうの言い分を崩すように論じる準備をしている。 Chum「倫理学とは何ですか?」 江口先生ーー哲学の一種。道徳や社会決めごと、それにいろんな価値について考える哲学です。大体、霜田先生の哲学アプローチのようなもの。 Chum「ゼミを通して何を成長してほしいですか?」 江口先生ーー人前で恥ずかしがらずに話せるようになること。それに自由に文章を書けるようになってほしい。そのためにゼミでは文章を読んだり音楽を聴いたりしながら、メディアを通して意見を書く練習をしている。 Chum「京女生にはどんなことを意識してほしいですか?」 江口先生ーー大学生のうちに批判的になる、人の意見を壊す、ことを覚えてほしい。前に出ようとすることは大事であるから、センターを奪い合う人になってほしい。 Chum「京女生にはどんな人になってほしいですか?」 江口先生ーーまじめすぎるが、まじめなのはそのままでいい。評価を気にしすぎているところがあるので「あれはダメ」「これはダメ」と考えるのではなく、「これをして褒められよう」とプラスに考える。やることによってフィードバックをもらえる。 Chum「ありがとうございました。」

【Chum キャンパスライフコネクター】現代社会学部ゼミ登録に伴い先生紹介動画を投稿します!

Chum キャンパスライフコネクター 先生紹介企画!

 みなさんこんにちは!Chum キャンパスライフコネクターです!

 私たちは現社の縦横のつながりを広げようと活動しています!

 これから私たちも現社のことについて投稿していきますよ~

 普段の講義では見られない先生の意外な素顔が見られるかもしれません・・・。

 まずはじめに、ゼミ登録が始まると言うことで先生紹介動画を・・・!

 個性豊かな先生たちの魅力をお伝えします!お楽しみに!!

Chum キャンパスライフコネクター  

 

水野義之教授最終講義

こんにちは,宮下です.

去る3月1日(金),情報システム専攻の教員である水野義之教授の最終講義が行われました.最終講義とは,大学教員などが定年などで退職する際に,教員として最後に行う講義のことです.

水野教授は.平成12年に現代社会学部が誕生した当初(正確には学部開設準備のためにその1年前に)京都女子大学へ赴任され,以来,研究・教育に従事してこられました.ご専門は核物理学で,京都大学から東北大学大学院,CERN(ジュネーブにある欧州原子核研究機構),大阪大学などを経て京都女子大学で定年を迎えられます.

現代社会学部では.ゼミはもちろん.情報学アプローチ(情報システム専攻の1回生必修科目)や社会情報学などのいわゆる「情報系」の授業や,自然科学に関する講義を担当されました.どの授業でも,複雑に入り組んだ事象をわかりやすくかみ砕いて,学生さんに「なんとかしてわかってもらおう」と熱心に説明されることで定評がありました.

当日は40人弱の方が参加されました

最終講義のテーマは「科学、情報、社会の不思議ー1953年から2019年までー」でした.学長から挨拶があった後,まず宇宙の誕生から水野教授が誕生するまでの歴史が俯瞰的かつ物理法則の解説付きで語られ,その後は水野教授の生い立ちに沿って社会情勢や科学技術の発達などが紹介されました.特に1995年の阪神淡路大震災後にインターネットを活用したボランティア活動に携わった話や,2011年の原発事故の際,水野教授ご自身やゼミの学生さんたちが何度も現地を訪れ,ボランティア活動や影響調査などを行った話など,いつもの授業のように熱く語られていました.最後には未来の話(デカルトの「方法序説」の水野版を著したい)も少しされました.

熱く語る水野教授

京都女子大学に多大な貢献をされ足跡を残された水野教授が退職されるのは寂しいことですが,今後のご活躍を祈念します.これまで本当にありがとうございました.ただ,少なくとも来年度は非常勤講師として授業も少しご担当いただきますので,しばらくは今まで通りご指導いただけると信じております.よろしくお願いいたします.

森久聡先生が地域社会学会奨励賞を受賞しました!

森久聡先生が学会賞をいただきました。おめでとうございます。以下、ご本人の報告です。


教員の森久聡です。

5月に開催された地域社会学会において,私が2016年に出版した拙著『〈鞆の浦〉の歴史保存とまちづくり――環境と記憶のローカル・ポリティクス』(新曜社)が地域社会学会奨励賞(個人著作の部門)を受賞いたしました。

受賞した著書と賞状

受賞した著書は,歴史的な町並み景観がたくさん残る広島県福山市鞆の浦地区を対象にしたもので,鞆の浦のまちづくりに取り組む市民や行政の動きを環境社会学,都市社会学,地域社会学,民俗学の視点から考察したものです。鞆の浦の歴史的な町並み景観を守るために奮闘する市民の生きた言葉を解読したり,なぜ鞆の浦の人々にとって町並み景観(=歴史的環境)が重要なのか明らかにしています。また,鞆の浦の奥深い歴史を踏まえることで,この地域で30年近く論争になった道路建設問題の隠された争点を解明したり,瀬戸内海地域に多く見られる地域社会の特徴を描き出しています。

鞆の浦の港の様子

受賞した著書は京女付属図書館で手に取ることができます。また森久が担当している「環境社会学」の講義のなかで鞆の浦を紹介しています。もっと深く鞆の浦について知りたい人には3回生配当の社会調査の実習科目である「フィールドワーク1,2」(3回生配当)があります。森久が担当する「フィールドワーク1,2」のクラスでは,毎年,鞆の浦でフィールドワークを実施して調査報告書を作成しています。鞆の浦のフィールドワークに行ってみたい人は3回生になった時に履修してみて下さい。「フィールドワーク1,2」は課題も多く毎週苦労の連続ですが,その分,報告書が完成した時の達成感は大きいと思います。

2016年度京都女子大学鞆の浦調査報告書の表紙

 

新任のクリス・ポープ先生の自己紹介です

左がポープ先生、右がアウケマ先生です
私の故郷はロザハムという、イギリスのヨークシャー州にある元工業地帯の小さな旧鉱山の町です。残念なことに、私の故郷は、 10代の妊娠率も肥満率も英国の中で最も高く、 また、犯罪率、失業率及び薬物中毒率も英国の五本の指に入る町だと言われています。このことをここでご披露するのは、こういう問題があっても、故郷のことを恥ずかしく思っていないからです。むしろ、これらの社会問題は、故郷の遺産の重要な一部であり、しかも私の母国の歴史における深刻な転換点から生まれてきたものなのです。1980年代において、男性の過半数は鉱山労働者と鉄鋼労働者であったのにもかかわらず、イギリスの多くの公共機関が民営化され、労働者がリストラされました。その結果、ロザハムの有効求人倍率が急に低下し、その後凡そ30年間に渡ってほぼ横ばいでした。

私は故郷を誇りに思っています。実のところ、上で述べた統計と、自分が子供の頃に経験したことと、どちらの方がよりよく故郷の真実を反映しているのか余り分かりません。この統計によってロザハムの全体像を把握できるかもしれないとは言え、主観的で定性的なことに集中すれば、絵をより詳細に鑑賞できるように、ロザハムのことをよりよく理解することができるはずです。 もちろん、私たちがどのように感じているか、どのような印象を受けたかと言うような我々の日常の体験は、完全に主観的なことなので、我々の記憶に対しては統計よりもそれの方が意味深いかもしれません。従って、故郷に住んでいた時の日々を呼び覚ますと、友達が私をよく支持してくれたこと、工場で働いていた時に上司が私に冗談を言ってくれたこと、友達と遊びに行ったこと、両親が優しく育ててくれたこと、散歩に出たおじさんとおばさんが私と喋ってくれたことなど、懐かしくて優しい記憶が溢れてきます。その良さ、親切さ、及びご恩もロザハムの本質を反映するものでしょう。

今も研究者として、このことについてよく考えます。特に、社会科学においては、統計による事実と人々が実感する真実を区別する必要があるのではないかと思うのです。しかし、そうすること自体が難しく、ある程度まで両方を組み合わせて、ある課題を評価しなくてはならないこともあるかもしれません。さらに、統計による事実と感情による真実との間に横たわる認知的な隙間は、政治的に利用される場合もあるというふうに思います。英国の政治からの実例を取り上げると、 英国中央銀行と英国政府が実施する量的金融緩和政策の理論の礎石であるにもかかわらず、平成24年に、世界の最も重要な金利の一つだと考えられる、企業向け融資や住宅ローン等の基準金利であるロンドン銀行取引金利(LIBOR)が、英金融大手企業バークレイズによって不正操作された事件が発覚しました。新聞でこの事件について読んで、誰にどこまで影響をもたらしたかといった規模についてなかなか想像がつかない人が多くいるかもしれませんが、この事件と同時期に、イギリスでも、不況の中で苦しんできたイギリス人の感情を操作したレトリックによって、移民を問題化する新たなポピュリズムと反知性主義が目立ってきました。もちろん、人々の悩みに影響したことに対して、移民と金融的な汚職との間には雲泥の差があります。

ところが、LIBOR事件に対して、不正操作は不況の中で苦しむ人々の生活に悪影響をもたらしたにもかかわらず、銀行の専門的な機能がどのように自分の生活に関係しているかということは理解が難しいですから、この事件は多くの人々に忘れられてしまいました。その一方、移民も不況で苦しむ人々であり、不況の原因ではないということは明らかであるのに、ポピュリスト的なレトリックが、人が実感する悩みと苦しみがあるという真実を認めて、それを利用したわけです。

一般的に大学生と大学院生の時にも、言語と認知との関係に関心を持っていました。平成19年から平成23年までロザハムのすぐ近くにある、シェフィールドという綺麗な市にある大学で日本語と言語学を勉強しました。なぜ日本語を学ぶことに決めたかというと、実は17歳の時、大学で学べるアラビア語、韓国語、中国語、及び日本語という四つの選択肢のうち、海外で旅行がしたいという思いだけで 日本語を無造作に選択しました。私は本当に運が良かったと思っております。シェフィールド大学では、英語の古語と日本語の古語から、アフリカの英語教育体制及び戦前日本のフェミニズムに至るまで様々なことを勉強する機会に恵まれました。そして3年生の時、平成22年から平成23年まで神戸大学に留学しました。限られた紙幅でその1年間の楽しさを十分に説明することはできません。今にも神戸に戻ると、妙にアットホームな感じになるほど、楽しかったです。その後で、エディンバラ大学で認知科学と言語の進化について研究し、そして卒業すると、シェフィールド大学に戻り、大学院生の時に習ってきた方法論を、日本の政治的なレトリックに適用しようとする博士論文を書きました。論文は安倍総理大臣のスピーチを定量的にも定性的にも分析する方法論による、内閣が言っていることと、やっていることとの比較です。博士課程のおよそ4年間にシェフィールド、シンガポール、及び東京(早稲田大学)で研究して、平成29年6月にようやく卒業しました。

今は、前に述べた統計による事実と人々が実感する真実をどのように組み合わせることについて考えています。つまり、世界中にある事実がどのように人々の日々に関係しているか、あるいはどのようにその関係を明らかにさせることができるのかを検討しています。専門分野は国際関係論、政治論とコミュニケーション論ですので、具体的にいうと、グローバル・ガバナンス、地政学や国際政治などによる行動や政策が人にどのような影響を与えるかをテーマとし、規範と政策のコミュニケーションを研究しております。このようなローカルからグローバルまでという繋がりと絆を明確に説明して示すことができるのは、世界が乗り越えるしかない問題の解決への重要な一歩だと思うのです。

この度、京都女子大学現代社会学部に赴任させていただくことについて本当に嬉しく思っております。関西に引っ越す前に、日本の友人皆から京都女子大学は素晴らしい大学だと言われました。働き始めて、その素晴らしさがすぐ分かりました。本学には優秀な先生がたくさんいらっしゃいますし、素晴らしい事務職員の皆様に囲まれていますので、このような素敵なところで働かせていただくことは誠に光栄だと思っています。学生が関心を持つことを教えたり、学生が将来の夢を叶うのを手伝ったり、最新鋭の研究を作ったりすることを通じて、大学の評判と名誉に貢献できれば幸いと思います。皆さま、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

新任のジャスティン・アウケマ先生の自己紹介です

左がポープ先生、右がアウケマ先生です

私の地元はアメリカのミネソタ州にあるレッド・ウイングという、人口2万人ぐらいのとても小さな田舎町です。さすが広い大地の田舎、という感じですが、日本についての情報はもちろん、外の世界についての情報を手に入れることはなかなか難しいものでした。しかし幼い頃から私に影響を与えたのは、両親の平和主義でした。これによって、例えばイラク戦争が2003年に始まった時、私は戦争全体に対して非常に大きな嫌悪感を感じた上、メディアの報道に対して大きな疑問を抱きました。これを受けて、当時高校生だった私は米空爆の下に苦しんでいるイラクの一般市民を一切報道しないアメリカのメディアを批判した記事を町の新聞に投稿しました。

これらの問題意識を持ち、ウィスコンシン大学オークレア校に入学しました。当時、自分の将来について迷っていた私に多大な影響を与えたのは、日本史入門の授業でした。授業では、第二次世界大戦の日本の一般市民の手記や戦争体験を読んでおり、その中で東京大空襲で家族を失った一人の話が胸に刺さりました。私の頭の中ではテレビで報道していたイラク戦争の空爆のイメージがそれと重なり、深い悲しみと怒りを感じました。そして「アメリカは未だに同じことをやっているんだなー」「未だに無差別爆撃をやっているんだなー」と思いました。その時、私は近現代日本史を専攻することに決めました。

2008年に私は日本へ来て千葉県の県立高校で英語を教えていましたが、しばらくすると再び大学で日本史の研究をするということへの強い関心が湧きました。そのため、私は2010年に上智大学の修士過程に入り、東京大空襲の歴史を研究テーマにしました。とりわけ私は、文学作品における空襲の表象を探求する過程において、東京大空襲の体験者である早乙女勝元の小説に焦点を当てることにしました。その研究を行っている間に様々な気づきがありましたが、まず早乙女さんは、何故ノンフィクションだけではなく小説という形で空襲を描くのかという問いに対する答えを見つけずには通れない問題だと感じました。私の視点から答えるとそれは二つの理由を指摘することが出来たのですが、一つ目は自分の心理を比喩的な形で探ることにより、自分のトラウマや痛ましい記憶に向き合えることができるからということです。二つ目は、小説は読者に共感しやすいメディアのため、より鮮明に空襲の追体験をすることができ、またより細かく空襲の記憶を次世代へ継承することができるためということです。かくして私は、記憶継承の方法だけではなく、戦争を批判する手法として小説の可能性や独特な力を新たに再確認することができました。

2015年に上智大学の博士課程へ進学したことを機に、新たな研究テーマを掲げました。それまでと同様第二次世界大戦の歴史的記憶に関わるわけですが、今度は日本に所在する戦争遺跡(略:戦跡)を探求することを決意しました。「小説」と「遺跡」の関係は何かと言うと、どちらも戦争記憶の継承を媒介するメディアやモノであるということです。またその観点から考えると、私の今度の学術的な問いは、戦後、戦跡における歴史的記憶がどのように変遷してきたかということです。そのため、私は2015年に主に国会図書館のアーカイブを利用し、20世紀における「戦跡」に関する言説の歴史的変動を探ってきました。また2016年から2017年の間、沖縄県と神奈川県において戦跡の現場調査、及び地方の資料館やアーカイブで資料収集と分析を行ってきました。その結果、戦跡における歴史的記憶は「忘却する」と「記憶化する」という両面性を持つ、常に変遷し続けているものであることを確認することができました。また同時に、その過程は戦跡の現場だけではなく、戦跡にまつわる言説の中にをも行われるものであると明らかにすることができました。私は、言説が戦跡に対して引き起こす物理的変化を「(非)記憶化する文化」と呼ぶことにしています。

この度、京都女子大学現代社会学部で働かせて頂くことになり、とても嬉しく思っておりますし、大変感謝にしております。不安な点もありますが、私は教えることそして研究することが大好きですので、私は少しでも学校と学生のために役に立つことができたら何よりだと考えています。またこんなに素晴らしい先生方に囲まれているのは、とてもラッキーだと思い、未熟な私にとっては是非色々と学ばせて頂けたら幸いだと思っています。皆さま、心から宜しくお願い致します。

11/6 西尾先生の「サービス経営特論」の感想感想です

皆さんこんにちは!
今週の講義では株式会社annの代表取締役社長の築林さんと、スタッフの更谷さん(右京さん)から講義を受けました。

質問をする受講者のお名前を非常に意識しておられて、とても親身に真剣に質問に答えてくださった社長さんでした。( ;∀;)

【株式会社ann】といえば、2回生後期に開講される組織マネジメント論を受講された方では、覚えている方も多いと思います。「美容室のディズニーランドを作ろう」といった営業ビジョンをもとに、社員をディズニーランドに研修旅行させるなど、魅力的な取り組みを行ってきた会社ですね!いいな~!(笑)

そんな株式会社annさんの企業成長の軸は「人間力」。「お客様に感動を与える」ということを実現させるために、社員の「人間力」を高めることで、顧客との共感コミュニケーションやキャスト(スタッフ)の技術力を向上させていくという経営でした。

この人間力は、働くうえで重要にもなってくることにもなりますし、これから待ち受ける就職の際にも企業側にとても見られる点になってきます。特に「学生時代に乗り越えた経験」などを通すことによって、忍耐や努力を通して人間力が高いという印象を受けるようですね。

そしてなんと!株式会社アン様は低価格サービスをあまり行わないのですが、本講義で配布された のパンフレットを持参するとなんと20%オフにしてくれるという嬉しい特典を付けてくださいました!

私もそろそろ髪切りたくなってきました~!(( *´艸`))私たちにとって非常に身近な美容院は業界的には非常に密度の高い業種ですが、そういった中でどのように生き残っていくかという工夫を凝らした経営戦略を知り、非常に勉強になりました。

それでは次回の更新もお楽しみに!