京都国立博物館見学レポート

 6月28日(火)に基礎演習Ⅰ奥井クラスで大学の近くにある京都国立博物館に見学に行きました。受講生の稲葉さんからの報告レポートです。

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 京都女子大学から女坂を下って約10分。気温が37度と猛暑日の中、日傘をさし、ハンディファンを手に京都国立博物館にやってきました。京都女子大学の学生証を見せるとなんと無料で入ることが出来るんです!まず、南門入口を入ると右手にきれいで大きいレンガ造りの建物に圧倒されました。これは誰もが足を止めてしまうはず。この「明治古都館」は歴史を感じる重厚感と美しさがあり、重要文化財にも指定されています。

 次に正面に目をやると新館の「平成知新館」が目に入ります。中に入ると第一声は「涼しい~」。最近は猛暑日が続いていたので建物の中は本当に気持ちが良い!ガラス窓からの眺めもとても美しいです。

 私が訪れた日は特集展示として『新発見!蕉村の「奥の細道図巻」』が開催されていました。「奥の細道」という自分が知っている作品が展示されていてなんだか嬉しくなりました。3階まであり、陶器や埴輪などが展示されていました。1つ1つの作品を説明文から展示品までじっくりゆっくり見ることが出来ました。展示されている中で食器の展示があったのですが、各場面に合わせて食器を変えていたり、現在でもお店などで見かける模様の食器などがあったり、とても面白かったです。

 館内にはお土産屋さんもありここでしか手に入らない文具やマグネットがありました。館内を出ると南門付近に「前田珈琲」があり、ふわふわの焼き玉子サンドなどサンドイッチなどを食べることが出来るそうです。ぜひ、博物館の後に行ってみてはいかがでしょうか。

社会調査演習奥井クラス、地域防災を学ぶ

今年度の奥井クラスは、東山区における高齢者の生活と地域の自主防災活動についてです。

7月2日(月)は東山消防署の湯浅健司様より地域防災についてレクチャーにお越しいただきました。

実はこのレクチャーは当初、先月18日(月)、大阪北部地震の日に予定されていたものです。地域防災についてのお話をうかがうはずだった、まさにその日の朝の地震発生で、2週間後に仕切り直したレクチャーでは、受講生一同、今までにない当事者意識を持ってお話をうかがうことになりました。

防災の基本は自助―共助―公助の3つの側面から捉える必要がありますが、この中でも地域防災の要となるのは「共助」であり、日頃の地域社会の在り方が問われます。とりわけ下宿をしている受講生は、今回の震災で、隣近所との付き合いの薄さがもたらす心細さをリアルに実感した人が多かったようです。

今回のレクチャーに先立って、先月は、地域の自主防災会が行っている防災訓練時の炊き出し訓練体験として、東山消防署に教材提供いただいたα化米(わかめ御飯)の試食を行いました。

大阪北部地震に続いて西日本豪雨と災害続きの昨今、被災された皆様には心よりお見舞いを申し上げます。

奥井

社会調査演習奥井クラス、東山区社会福祉協議会よりレクチャーにお越しいただきました

6月4日、社会調査演習奥井クラスでは、社会福祉協議会より職員の方にお越しいただきました。

社会福祉協議会という名前自体、あまり知らない人が多いかもしれませんが、社会福祉協議会とは地域福祉の推進を図るために設立された社会福祉法人であり、地域住民が安心して暮らすことのできるまちづくりを推進するための様々な活動を行っています。

レクチャーでは、社会福祉協議会の組織概要と社協が取り組んでいる様々な活動についてご紹介いただきました。東山区では学区レベルで見守り訪問活動や居場所づくり、相談や介護予防その他様々な活動が展開されています。孤立しがちな高齢者を地域でサポートする寝具クリーニングや配食サービスなど、きめ細やかな活動の一方で、東山区の地理的特徴がもたらす居場所づくりの地域の偏りや鍵の預かり問題の難しさなど、第一線の現場で活躍されている方のお話から地域の抱える課題の多様さと複雑さを実感するレクチャーとなりました。

奥井クラスでは引き続き東山区の地域社会の現状と課題、そして地域の人々のつながりを作ることの重要性とその難しさについて考えていきます。

社会調査演習奥井クラス、東山区役所地域力推進室よりレクチャーにお越しいただきました

社会調査演習奥井クラス、東山区役所地域力推進室よりレクチャーにお越しいただきました。

社会調査演習奥井クラスでは今年度も京都女子大学が位置する東山区の地域実習を行っています。今年度のテーマは都市型超高齢化社会における地域住民の生活と防災意識についてです。

5月14日の演習では、東山区役所地域力推進室の小林径企画係長と山田直樹様にお越しいただき、東山区の現状と課題についてご講義いただきました。東山区の少子高齢化や観光、空き家問題やそれに対する行政の取り組みについてお話をうかがい、大学生の自分達に期待されるまちづくり活動への参加方法やイベントについてご紹介いただきました。

レクチャーの様子

今回は東山区についての学習に加えて、私たちが知っているようで知らない行政職員の幅広いお仕事内容についてもお話をうかがう貴重な機会になりました。

以下の写真は4月30日に行った東山区ウォーキングの様子。

六道珍皇寺「六道の辻」

急増するゲストハウス

急な坂道に防火用バケツが置かれている

前期の社会調査演習奥井クラスでは、秋の地域実習に向けて各種レクチャー、ウォーキング、統計データの分析等を通じて、本学が位置する東山区についての学びを深めていきます。

第20回修道夏祭りに社会調査演習奥井クラスがボランティア参加しました

第20回修道夏祭りに社会調査演習奥井クラスがボランティア参加しました。

社会調査演習奥井クラスでは、今年度も京都女子大学が位置する修道学区の夏祭りにボランティア参加しました。

8月26日(土)に開催された「第20回修道夏祭りgood-bye summer」。

例年台風や雨を心配しながらの開催でしたが、今年はめずらしく気持ちの良い快晴となりました。

奥井クラス3回生は当日朝から準備作業のお手伝い。

例年仕込み作業の山場は50キロのから揚げです。

今年から揚げを担当してくれたのは、青田なな子さん

稲益かおるさん。二人ともお疲れさまでした!

会場設営の様子

ヨーヨーづくり

屋台のお手伝い。

 

一番人気の焼きそばブースを担当した南澤真衣さん。

お手伝いのご褒美に1人1枚のチケットをいただきました。

 

皆さんお疲れさまでした!!後期実習では京女周辺のお宅に訪問アンケート調査を実施します。

社会調査演習で祇園新橋景観保全啓発キャンペーンに参加しました

社会調査演習の竹安・森久・奥井クラス合同で、祇園新橋景観保全啓発キャンペーンに参加しました。

祇園新橋は重要伝統建造物群保存地区に指定されており、京都の中でも最も京都らしい佇まいを残している地区の一つとして多くの観光客に愛されています。この地区の美しい景観は地域住民の方々の不断の努力によって守られてきましたが、近年の観光客の増加、結婚式の前撮り撮影の流行によって、通路の占拠や周辺家屋の私有地等への侵入などのマナーの著しい低下がみられ、地域住民の生活を脅かす問題となっています。

6月12日、本学地域連携研究センターと祇園新橋まちづくり部との協力のもと、現代社会学部社会調査演習3クラス約40人の学生と地域住民、NPO法人、フォトグラファー有志の方々と一緒に祇園新橋で啓発チラシを配布し、当地域の景観に関する評価の聞き取りを行いました。

祇園新橋の観光スポット 辰巳大明神

 

 

当日はTV大阪、KBS京都、朝日新聞、京都新聞など多くのメディアが取材に来て、聞き取りに奮闘する学生の様子を撮影しました。

 

梅雨入りのため天候が心配でしたが、奇跡的に晴れて爽やかな陽気となりました。

 

聞き取りの様子

外国人観光客にも積極的に声をかけます。

 

観光客への聞き取りは秋の調査実習に向けての良い実地訓練となりました(写真左は森久先生)。

(奥井)

社会調査演習奥井クラス 東山区六原学区ウォーキング

5月22日、社会調査演習奥井クラス13名が東山区六原学区のウォーキングを行いました。奥井クラスでは、京都女子大学が位置する京都市東山区のフィールドワークを行っています。東山区は高齢化率が32.4%と京都市の中でも際立って高い都市型超高齢化地域であり、とりわけ古い街並みの六原学区は以前から空き家が多く住民の課題となってきました。

下宿生はともか自宅生にとって観光客の多いバス通り以外を歩く機会はあまりありません。外国人観光客でごった返す五条坂の交差点付近から一本裏道に入ると、それまでの喧騒とは打って変わった静寂な石畳の路地が広がっています

近年、六原学区では「六原まちづくり委員会が結成され、積極的な空き家対策を開始したことで、当地区の雰囲気は変わり始めています。その一つが路地の命名と銘板の設置です。この地域は古い住宅が密集して狭い路地や袋地が多数存在します。そのため防災を兼ねて各路地の命名を住民自身が行い、当地区居住の陶芸作家さんが手掛けた陶器の銘板が2016年に掲げられました。

六道珍皇寺の「六道の辻」。現世と他界の境目にあたるとされたところ

学区内には空き家を利用した外国人向けゲストハウスも増加しています。

路地が狭く良い写真が撮れませんでしたが、初夏の日差しのなか、京都の圧倒的な歴史の重厚感と新しい時代の流れを肌で感じるウォーキングとなりました。

(奥井)

第19回修道夏祭りに社会調査演習奥井クラスがボランティア参加しました

京都女子大学が位置する東山区は古い家屋が多く、高齢化率が32.4%と京都市の中で最も高い都市型超高齢化地域です。社会調査演習奥井クラスでは、この少子高齢化の進行する東山区の地域社会の現状と課題について、統計資料分析や観察、地域の方々のレクチャーなどを通じて勉強をしてきました。

8月27日(土)に東山区修道学区恒例の「修道夏祭りgood-bye summer」が東山総合支援学校校庭にて開催されました。奥井クラス学生のボランティア参加は今年で2回目、今回は昨年参加した4回生2名も応援に駆け付けてくれました。

修道夏祭りは学区が主催するお祭りとしては他に例をみないほど規模が大きく、出し物や屋台も豊富にそろっているのですが、ここに一切業者を入れず地域の有志の方々が手分けをして準備・出店をしていることが特徴です。

奥井クラスの学生は当日朝の仕込み作業からお手伝い。「一生分のから揚げを揚げた~~!」と言いながら、お祭り本番も屋台での販売に奮闘して地域の方々から喜んでいただきました。

後期の社会調査演習では、修道学区自治連合会で活躍する女性役員の方々を対象に、生活史インタビュー調査を実施する予定です。

イカ焼き担当の3回生岩崎香理さん、大西ひなのさん
イカ焼き担当の3回生岩崎香理さん、大西ひなのさん

生ビール担当の4回生岡田七海さん
生ビール担当の4回生岡田七海さん

ヨーヨー釣り担当の3回生滝澤綾子さん  少子化で学校の統廃合が進む東山区ですが、お祭りには近隣の子供たちが集まります。
ヨーヨー釣り担当の3回生滝澤綾子さん 
少子化で学校の統廃合が進む東山区ですが、お祭りには近隣の子供たちが集まります。

日暮れ前からこの人出。
日暮れ前からこの人出。

夜になると提灯と手作りの行燈が幻想的。
夜になると提灯と手作りの行燈が幻想的。

舞台には京都女子大学チアリーディング「GALAXIE」の皆さんも出演。
舞台には京都女子大学チアリーディング「GALAXIE」の皆さんも出演。この写真はまいぷれ下京区・東山区担当の市川涼一氏よりお譲りいただきました。

文責:奥井