鞆の浦のまち歩きもしました。とても景色がきれいで、昔から変わっていない港の様子がよくわかりました。これは常夜灯です。常夜灯とは、鞆のもっとも古い航路の目印で、海上安全の設備です。
また船に乗って仙酔島にも行きました。海が近く、普段あまり味わうことのできない自然に触れることができました。
鞆の浦のみなさんはとても温かく迎えてくださり、貴重なお話をたくさん聞くことができました。住民の方々の優しさに溢れている素敵な町でした。鞆の浦のみなさま、本当にありがとうございました!
京都女子大学現代社会学部教員のblogです。
鞆の浦のまち歩きもしました。とても景色がきれいで、昔から変わっていない港の様子がよくわかりました。これは常夜灯です。常夜灯とは、鞆のもっとも古い航路の目印で、海上安全の設備です。
また船に乗って仙酔島にも行きました。海が近く、普段あまり味わうことのできない自然に触れることができました。
鞆の浦のみなさんはとても温かく迎えてくださり、貴重なお話をたくさん聞くことができました。住民の方々の優しさに溢れている素敵な町でした。鞆の浦のみなさま、本当にありがとうございました!
森久ゼミ3回生で8月29日から9月1日にかけて広島県福山市にある鞆の浦に3泊4日で社会調査実習に行ってきました!もうすっかり秋になってしまいましたが、その時の様子を紹介します。
鞆の浦はジブリ映画「崖の上のポニョ」の舞台となった港町です。町中にポニョが溢れていました。
私たちのゼミでは、鞆の浦のまちづくりについて学んでおり、今回は実際に現地の人のお話を聞いてきました。4日間で6人の人にインタビューし、夜には1日の振り返りとしてミーティングを行いました。とてもハードなスケジュールでしたが、知識を深めることができました。
調査の合間には美味しいご飯も食べました。写真は鞆の浦の名物の鯛料理です。港町なだけあって、リーズナブルな価格で鯛を味わうことができました。
鯛料理以外にも、おしゃれなイタリアンのお店やカフェにも行きました。
次回に続く
社会調査演習の竹安・森久・奥井クラス合同で、祇園新橋景観保全啓発キャンペーンに参加しました。
祇園新橋は重要伝統建造物群保存地区に指定されており、京都の中でも最も京都らしい佇まいを残している地区の一つとして多くの観光客に愛されています。この地区の美しい景観は地域住民の方々の不断の努力によって守られてきましたが、近年の観光客の増加、結婚式の前撮り撮影の流行によって、通路の占拠や周辺家屋の私有地等への侵入などのマナーの著しい低下がみられ、地域住民の生活を脅かす問題となっています。
6月12日、本学地域連携研究センターと祇園新橋まちづくり部との協力のもと、現代社会学部社会調査演習3クラス約40人の学生と地域住民、NPO法人、フォトグラファー有志の方々と一緒に祇園新橋で啓発チラシを配布し、当地域の景観に関する評価の聞き取りを行いました。
当日はTV大阪、KBS京都、朝日新聞、京都新聞など多くのメディアが取材に来て、聞き取りに奮闘する学生の様子を撮影しました。
梅雨入りのため天候が心配でしたが、奇跡的に晴れて爽やかな陽気となりました。
観光客への聞き取りは秋の調査実習に向けての良い実地訓練となりました(写真左は森久先生)。
(奥井)
5月21日,現代社会学部3専攻開設記念公開講座『恋愛と結婚からみる日本文化と現代社会――人口減少社会にいかに向きあうか』が100人近い方に参加していただき開催されました。
第一講演では,「ブラジルの草食系男子」というタイトルで,井上章一先生(国際日本文化研究センター教授)による講演を伺いました。井上先生がブラジル滞在した期間にご自身で見聞きしたブラジルの恋愛事情だけではなく,フランスの話など国際的な恋愛事情を踏まえることで,裏返しに日本文化における現代事情が浮かび上がってきました。
かつての日本では結婚することを前提にした社会制度が多く,また会社や地域社会で色々な人が結婚相手を探してくれるため,恋愛ベタでも結婚できたという持論を展開されました。そして現代日本の若者は「草食化」したのではなく,もともと草食系だったのではないかという見解を話されました。
第二講演では,本学客員教授の橘木俊詔先生より「肉食女子・草食男子の意味」というタイトルで講演いただきました。政府機関やシンクタンク,マスコミが実施した統計的な情報をもとに,草食男子と呼ばれる人々がどのような存在として社会は見なしているのかということをお話し下さいました。
そして一口に草食男子といっても,出世や地位の獲得,高収入を懸命に目指すのではない生き方・仕事の仕方を選択する男子という意味での草食男子と女性との恋愛関係の構築や結婚願望が弱いタイプの草食男子の2つが混在しているということを明らかにされました。
第三講演では,本学社会学部教授の西尾久美子より「伝統文化の担い手「舞妓さん」の当世事情」について講演していただきました。芸舞妓さんという特殊な職業に就く女性がどのように恋愛や結婚を経た人生を送るのか,芸舞妓や宝塚歌劇団を事例に女性のキャリア形成と人材育成について経営学的な研究を続けてこられた西尾先生ならではの視点と丹念なフィールドワークに基づいた貴重な資料をもとに論じていただきました。
いずれの話もとても興味深く聞かせていただきましたが,とくに印象に残ったのは,いずれの講演も共通して,私たちは個人個人独立して生きているのではなく,社会的なサポートに支えられて生きている存在であるということでした。
第一講演の井上先生のお話では,恋愛や結婚の世話をすることが社会的なサポートとしてみなされていた時代から,それが「余計なおせっかい」であるとか,プライバシーへの介入であるとか,ときにセクハラにみなされてしまう時代に変化してきたことを読み解くことができるような気がしました。
第二講演の橘木先生の話からは,こうして草食男子が社会的な関心を呼ぶこと自体が,恋愛と結婚が社会的な関心を呼ぶもの,つまり「個人の事柄」では済まされない話題であることを示していたように思います。
第三講演の西尾先生のお話には,舞妓さんのお座敷デビューまでの稽古・作法の躾,デビュー当日,その後のさらなる稽古など色々な形で多くの人が舞妓さんをサポートすることが地域経済の仕組みとして確立されている様子が理解できました。
今後,ますます少子高齢化は進み,恋愛と結婚はさらに重要な社会的な課題になることでしょう。そうした将来を見据え,現代社会学部ならでは視点から,現代の恋愛・結婚事情についてマジメに柔らかく考えることができたのではないでしょうか。最後に,この公開講座で講演を引き受けていただいた3人の先生をはじめ,公開講座に参加して熱心に話を聞いて下さった皆様に感謝申し上げます。
(コーディネーター・森久聡)
公開講座の告知です。
今年度より現代社会学部には、現代社会専攻・国際社会専攻・情報システム専攻の3つの専攻が開設されました。この3つの専攻の開設を記念して、公開講座『恋愛と結婚からみる日本文化と現代社会――人口減少社会にいかに向きあうか』というイベントを開催いたします。現代社会学部ならでは視点から、現代の恋愛・結婚事情についてマジメに柔らかく考えていくイベントです。興味のある方は是非ご参加下さい。
【趣旨】
最近「恋活・婚活」や「草食系男子」といった言葉を良く見聞きすると思います。また、恋人がいない若者の割合が過去最大の割合に達しているという調査結果が発表され、大きな話題になりました。これらの言葉の流行や調査結果のニュースは、人口減少社会を迎えた現代社会の将来に対する危機感を表しているといえるでしょう。そこで、このシンポジウム形式の公開講座では、現代社会学部ならでは視点から、現代の恋愛・結婚事情について考えていきたいと思います。
【日時】
日時:2017年5月21日(日)13:00~16:30
場所:京都女子大学 B517教室
参加費:無料・事前申込不要
【登壇者】
井上章一(国際日本文化研究センター教授) 「ブラジルの草食系男子」
橘木俊詔(本学現代社会学部客員教授)「肉食女子・草食男子の意味」
西尾久美子(本学現代社会学部教授)「伝統文化の担い手「舞妓さん」の当世事情」
コーディネーター:森久聡(本学現代社会学部准教授)