こんにちは.宮下です.
先日,PHPカンファレンス関西が大阪はブリーゼホールで開催されました.こういう催しでは会場内にインターネットへの接続性を用意することがよく行われます.PHPカンファレンス関西でも,無線LANによる会場ネットワークが用意されました.今回,このネットワークの構築と運営,撤収などの作業を見学する機会に恵まれましたので,さっそくゼミの学生さん(3回生)と一緒に行ってきました.
当日(7月16日),スタッフは朝早く集合します.ネットワーク構築以外にもスタッフはたくさんいて,それぞれ会場設営や受付の準備など担当の作業を短時間でてきぱきとこなします.ネットワークスタッフは7〜8人で,会場内への無線AP設置やそれらを接続する有線ネットワークの設定,インターネットとの出入り口になる機器の設定などを事前打合せの通りに進めていきます.しかし事前設定の通りにコトが進まないのが世の常で,いくつかのトラブルを解決しながらの作業となりました.
私と学生さんは無線APの設置などちょっとした作業を手伝いつつ,全体の流れを見学していました.Cisco製の無線APはWLCという仕組みを利用して統合管理することが可能ですし,大学での授業にもこのような実習を取り入れてみたいと考えつつ,無線APを壁に貼り付けたりネットワークトポロジ図と目の前の配線を見比べたりしていました.
会場ネットワークが安定運用フェーズに移ったら,我々のお仕事が始まります.実は,今回は見学だけのつもりだったのですが,ネットワークスタッフのリーダーから「どうせなら」ということで懇親会場のネットワーク構築というお仕事をいただいていたのです.
さっそく無線APとスイッチを拝借して,学生さんと一緒にネットワーク構築のための設定開始です.スイッチは授業でもよく利用しているので,学生さんに大雑把な指示をして設定してもらい,私は無線APの設定をマニュアルと首っ引きで始めました.無線APから期待通りの電波が吹き始めた頃,スイッチの設定も完了しました.今回は無線APを2台利用するので,1台目の設定を元に,2台目は学生さんに設定してもらいました.学生さんには生まれて初めての無線APの設定でしたが,すんなり理解して対応してくれました.
設定完了した機器を懇親会場に設置して,思い通りのネットワークができたことを確認して作業終了です.あとは懇親会の間,ネットワークが切れたりしないか監視して過ごします.そして,懇親会終了時にネットワーク機器も撤収します.
「現代社会学部 現代社会学科」という「まるっきり文系」の学生さんがネットワーク機器の設定をしているという光景はやはり他のスタッフたちの関心の的のようでした.また,彼女自身がとても楽しそうに設定作業をしていることもスタッフには「受けた」ようです.彼女は授業やカリキュラム,ゼミのことなどいろいろ質問を受けながら楽しく過ごせたと言っていました.「授業で実習したときには「これ,実際にはどんなふうに使うのかな」と思いながらだったけど,今日それがすごくよくわかりました.すごく楽しかったです!」という感想をもらって,私も大満足でした.
今回はイベント時の無線ネットワーク構築・運用のノウハウを吸収できればと思い見学を申し出たのですが,思いがけずいろいろと手伝うことができました.今回は急な話でタイミングが合わず学生さん1人しか参加できませんでしたが,また機会があればたくさんの学生さんと経験を共有したいと思います.今回,快く受け入れてくださったPHPカンファレンス関西スタッフの皆さま,ありがとうございました.