中田兼介先生による解説

前エントリで紹介した『ナショナル・ジオグラフィック』で言及された中田兼介先生の研究について、本人に簡単に解説してもらいました。


 

 

spider
非常に美しい写真ですが、恐怖症の人もいるでしょうから小さくしてます

メスにとって、自分が産む子は確実に自分の子です。一方オスにとっては、つがい相手のメスが産む子は必ずしも自分の子になるとは限りません。このため、オスにとってつがい相手のメスが他のオスと交尾することは、自分の子をたくさん残そうという点からは困った事態だといえます。これを防ぐためのオスの手段として、つがい相手のそばにとどまり他のオスを近づけない方法、メスの交尾器を物理的に塞ぐ方法、メスがすぐ産卵するような化学物質を注入する方法、などが知られています。しかし、メスはこれらオスの妨害をくぐり抜け、複数のオスと交尾することが多くの動物で知られています。

今回の研究で私は、ギンメッキゴミグモという網を張るクモの一種で、オスが交尾の後につがい相手のメスの交尾器を破壊して、以後に交尾する能力を奪っていることを発見しました。交尾器破壊は強力で、メスは回避する手段を持ちません。また、交尾器が破壊されてもメスの産卵能力には影響しません。このためオスはメスの産む子すべての父親になることができるのです。


とのことです。

 

本学学生が『non-no』編集部のサポートを得て制作したミニマガジンが完成しました

京都女子大公式facebookからの転載です(「いいね!」おねがいします)。下のはもちろん現代社会学部の学生さんも参加しています。

3月のオープンキャンパスは3月20日、日曜日です。どうぞご訪問ください。

===================== ここから ====================

本学学生が『non-no』編集部のサポートを得て制作したミニマガジンが完成しました。
平成27年度より広報活動の一環として実施している『ミニマガジン制作プロジェクトsupported by non-no』は、30名の学生が1年間、『non-no』編集部のサポートを得ながら、京都女子大学の魅力を伝える1冊のミニマガジンを制作するプロジェクトで、企画・撮影・編集といった雑誌編集の全工程を学びながら、プレゼンで採用された企画を学生自らが取材や執筆を行い、ついにそのミニマガジンが完成しました。
完成したミニマガジンは、3月からオープンキャンパスで配布しますので、是非オープンキャンパスにお越しください。
また『non-no5月号』にも今回のミニマガジンの詳細が掲載されますので、書店やコンビニなどでお買い求め下さい。

 

12823425_1377929702224597_1018998261857867331_o

3/15 卒業式 & 卒業パーティー

3/15に全学の卒業式と学部卒業パーティーが開かれました。みなさんご卒業おめでとうございます。今年も元気に巣立っていってくれて教員一同喜んでいます。IMG_8725-1IMG_8727

卒業式は体育館で行なうのですが、5学部の卒業生全員は入りきらないので2学部と3学部に分けて2回やります。着物に袴の人が多いですね。レンタルで選ぶようで、秋ぐらいからいろいろ手配しているようです。

P1030273

学長や理事長の式辞、卒業生代表の挨拶などがあります。この卒業式で代表して卒業証書もらったり式辞を述べたりするのはたいへん名誉なことです(内緒ですが、誰がもらうかっていうのは、だいたい学生さんにとって一番大事なアレで決まります。どの学部が式辞述べるかは持ち回り)。あと各種称号授与なども。

代表の曽我さん
代表の曽我さん

せっかくのお着物なのでこんなふうに集ってみんなで写真とるゼミが多いです。これは東元先生のゼミ。みんなグッドな笑顔でいいですね。

P1030277

こっちはずっと勉強していたS校舎で取った竹安先生のゼミです。卒業証書の中身はこんな感じです。こっちも笑顔がいいですね。

IMG_7146

 

大学の門を出ると花束もってる男の子とかときどきいるんですが、まあそれはそれで。中に入ろうとすると警備員さんが排除します。

夜のパーティーは移動して河原町御池のホテルオークラで。こんな感じでゼミごとのテーブルでわいわいやりました。着物はキツいらしく、ドレスに着替えるのが一般的です。もう大人なので最初にシャンパンで乾杯とかします。料理はお肉が人気あったようです。

DVC00840

DVC00835IMG_8877IMG_8850

例年通りゲームや出し物があったり、みなで「夜空ノムコウ」歌ったりもしました。

学内サークルUnlimited∞のメンバーによるダンス
学内サークルUnlimited∞のメンバーによるダンス
10372023_792591117540941_8201160631060937932_n
小波先生が卒業生のために作った曲「この坂を登れば」です。

もりあがってくるとこういう感じで写真とったりも。土下座ではありません。

IMG_1491
秋本先生

また今年度でご退職になる先生方からのご挨拶もありました。左から竹安先生(来年から本学地域連携センター勤務)、野口先生(本学宗教・文化研究所、現社でも授業御担当いただきました)、秋本先生、東元先生、小波先生(現学部長)です。学部創設からの重要なお仕事をされたメンバーです。本当にお世話になりました。ありがとうございました。

IMG_8818-1

運営の「CS-Link」のみなさんありがとうございました。来年もよろしくおねがいします。

CSリンク
運営のCSリンクの皆さん

では本当に御卒業おめでとうございます。うちの学部で勉強したことは必ず役に立つはずです。

「京都から発信する政策研究交流大会」に参加しました

2015年12月6日に、「大学コンソーシアム京都主催:第11回 京都から発信する政策研究交流大会」で、環境政策ゼミ(通称諏訪ゼミ:演習I)2年:田中佑佳さん、尾田千咲紀さん、高橋咲子さんが口頭発表しました。

「大学コンソーシアム京都主催:第11回 京都から発信する政策研究交流大会」は,都市の抱える問題・課題を見つけ、関連する研究を行う大学生・大学院生が日頃の研究成果を発表し、大学やゼミの枠を超えた交流を深める場として2005年度から開催されています。第11回となる今年度は、昨年度よりも参加者も増え、大変な盛況の中開催されました。

田中佑佳さん、尾田千咲紀さん、高橋咲子さんの発表は、「地域公共交通政策の評価と課題:京都市・四条通整備事業を例に」と題し、市民や交通事業者の当該事例への実際の意見聴取を基に、具体的な提言を行ったものです。

他大学の発表は3‐4年生のものが多い中、緊張した面持ちの2年生の田中佑佳さん、尾田千咲紀さん、高橋咲子さんは、それまでの練習を踏まえ、しっかりとしたプレゼンを行いました。

DSC_0361

今回は演習Iという限られた期間の研究の発表でしたので、今後の課題について手法上等の指摘も受けましたが、タイムリーなトピックについて実証的な調査が行われているところが評価されました。

プレゼンを終え、3人は「緊張しましたが、とてもいい経験になりました。普段関わることのない他大学の方のプレゼンテーションもとても勉強になりました。」という感想を持ったそうです。

環境政策ゼミは、今後は3-4年生の発表が行えるようにしていきたいと思います。なお、今回の政策交流大会には、同じく現代社会学部の松田先生も審査員として関わられました。

image (1)

 

環境政策ゼミ堀田暁子さんの学会ポスター発表

諏訪ゼミ堀田さんポスター2

2015年9月18・19・20日に環境経済・政策学会で環境政策ゼミ(通称諏訪ゼミ)3年堀田暁子さんがポスター発表しました。環境経済・政策学会は,「経済学,政策学および関連諸科学を総合し,環境と経済・政策の関わりについて理論的・実証的な研究活動,ならびに国際的な研究交流を促進」することを目的に,1995年12月に設立されました。今年は設立20年目とあってさまざまな発表はもとより、シンポジウムやレセプションなども盛大に行われました。
堀田さんの発表は、太陽光発電を財として捉え、太陽光を担保する権利(ソーラーアクセス権)を考えるものです。学会のポスター発表は大学院生のものが多い中、学部生の堀田さんは、「発表について自分には考えたことのないような質問があり、緊張したが、それ以上に今まで自分の研究してきたものをアウトプットすることの重要性、難しさを感じた。学術の面や、それ以外でも得るものがとても多く今後の大学生活でも活かしていきたい。」という感想を持ったそうです。
今後も環境政策ゼミでは、実際の政策につながるような提言・発表を様々な場面で行ってゆければと思います。

諏訪ゼミ堀田さんポスター1

新任の松田哲先生の自己紹介

 

現代社会学部の皆さん、こんにちは。松田哲(まつださとる)です。この4月に京都女子大学に赴任しました。よろしくお願いします!

自己紹介写真(松田) 私は関東で生まれ、小学校低学年の頃に鳥取県に引っ越し、小学校・中学校・高校の10年間を米子で過ごしました。その後、大学・大学院時代を神戸で過ごし、職を得てから京都に移ってきました。早いもので、京都生活は今年で18年目になります。でも、帰省先が米子であるせいか、アイデンティティの置き所は依然として鳥取にあるように感じます。鳥取とか山陰とかいう言葉を耳にすると、ついつい反応してしまいますね。

大学生の頃に関心をもっていたのは、環境保全の問題でした。それが大学院に入る頃には、途上国の開発と環境保全の両立の問題へと広がっていきました。「持続可能な開発」という言葉が流行し、ブラジルのリオ・デジャネイロで地球環境サミットが開かれた頃の話です。その後、環境保全よりも途上国開発の問題の方に関心が移り、いわゆる南北問題について考えるようになりました。

私は、現代社会学部の多文化理解実習のスリランカ担当になっています。スリランカに関心をもち始めたのは、「何か面白い開発モデルはないものか」といったことを考えていた大学院生の頃でした。でもスリランカを定期的に訪れるようになったのは、その10年後の2006年前後になってからでした。内戦末期の時期です。以来、スリランカのあちこちを訪れてきましたが、まだまだスリランカを知り尽くすにはほど遠い状況です。多文化理解実習に参加される皆さんと、現地で学べることを楽しみにしています。

ちなみにこの写真は、スリランカ北部のジャフナという町にあった、ジャフナ駅の構内で撮影してもらったものです。内戦で破壊され、鉄道の到着することのない廃墟になっていました。そのジャフナ駅は昨年新しい駅へと生まれ変わり、ジャフナはほぼ25年ぶりにスリランカ南部と鉄道で結ばれることになりました。ちなみに後ろのポスターの人は、この1月の大統領選挙で予想外の敗北を喫したラージャパクサ前大統領です。2015年のスリランカは、様々な変化の始まりにあるようです。

現代社会学科公開講座「国際協力と私―支援する女性と支援される女性―」の報告

2015年6月6日(土)に開催された公開講座「国際協力と私」について報告します。前日にルワンダから帰国し会場に駆けつけて下さった梶田さん、20年以上ケニアのガリッサでNGO活動を続けてこられた土方さんに、国際協力の現場を女性の視点から語って頂きました。

「女性の視点からみた国際協力」: 現代社会学部教授・戸田真紀子

「東アフリカの国々でのそれぞれのルール」: 青年海外協力隊元隊員、キガリ図書館ボランティア職員・梶田三佐江

「あなたの善意は届いていますか?」: ケニア政府公認NGO ミコノ・インターナショナル副所長・土方栄子

 

戸田は、日本がなぜ国際協力をしなければならないのか、国際協力のアプローチにジェンダーの視点をなぜ入れなければならないのかを説明し、近代化論からWIDアプローチ、GADアプローチへの変遷や、途上国の女性の置かれている状況などを話しました。

梶田さんからは、まず、東アフリカ共同体を構成するケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジについて、それぞれの国の経済状況や人びとの暮らしについてのデータが示されました。次に、所得が増加すると娘を学校に行かせる余裕が生まれ、女子教育の増加は生活の質と女性の地位を向上させ、それによって女性の社会参加が進み、女性の活躍は経済を更に成長させ、より所得が増加するという「経済成長とジェンダー」のサイクルについての説明がありました。そして、ルワンダにおける女性の環境改善への取り組みが紹介され、まとめとして、それぞれの国に沿った支援の必要性を次のように訴えられました。

  • 支援は一方的なものではなく、相手のニーズを取り入れたものでなければならないが、その主導は現地の人が行うのが良い。
  • 新しい取り組みに積極的な国民性とそうでない国民性がある。支援はそれを考慮した上で取り組まなければならない。
  • 現状の課題のみに囚われるのではなく、今日までの取り組みを評価し、効果的であった手法を更に広げることが大切である。
  • 長期的視点で取り組む必要がある。

最後に、土方さんから、ケニアの北東部に住むソマリ人の状況、学校建設・医療巡回・奨学金・井戸掘り・太陽光発電・植林・自動車整備士養成・ミシン教室といったミコノ・インターナショナルの活動内容、募金をした先進国の人びとの期待を裏切り無駄になってしまった援助事例についての話がありました。1986年に土方さんたちが初めてケニアの北東部の中心都市であるガリッサで校舎建設を行った際、現地の人たちと一緒になって工事をしている土方さんたちに対して、地元の学校の先生が次のようにおっしゃったそうです。「今まで多くの外国人がこの国へ来て、いろいろな援助活動をしてくれたが、ケニア人と一緒に汗を流したのはあなた方が初めてだ。私は大変感動している。」アフリカの人を助けようとボランティアを行った人は、逆にアフリカから大きな感動や喜びをもらって日本に帰ってきます。一方的に助けるのではなく、自分たちも助けてもらう活動。これが私たちの活動の原点だと土方さんは話されました。

 

  休憩時間にたくさんの質問用紙が集まりました。時間の関係で質疑応答に多くの時間が割けなかったことが残念でしたが、国際協力の現場で活躍されている日本人女性の話を聞くことは、学生の皆さんにも刺激になったことと信じています。たくさん本を読んで、自分を磨いていって下さい。

 

<当日の講師写真>

 

沢山のご来場に感謝申し上げます2 

↓日本のODAの成果を話す梶田さん

 

d↓ミコノ・インターナショナルの活動を説明する土方さん名称未設定

(文責 : 戸田真紀子)

自己紹介(松本充豊)

 

 現代社会学部の皆さん、はじめまして。松本充豊(まつもとみつとよ)です。

松本写真@マカオ

 私は京都で生まれ育ち、学生時代をおもに東京で過ごしました。その後は各地を転々とし、このたび四半世紀ぶりに京都で仕事をすることになりました。学生時代といえば・・・バブル時代の学生でしたから、日々飲んだり、食ったり、遊んだりで(恥ずかしいので、もうこれ以上は触れません)。

ひょんなことから中国語を勉強する「羽目」になったのですが、でもそれがきっかけで南の島・台湾とのご縁ができました。今でいう「内向き」な学生だった私ですが、しぶしぶ、かつ恐る恐る留学に出かけて、わずか一年でしたが現地での生活も体験しました。台湾のB級グルメに詳しくなったのも、このときです。大学で教員の仕事に就いてからは、国際交流活動で中国各地や香港、マカオにも足を運びました。写真はポルトガル情緒あふれるマカオで撮った一枚です。

 ところで、気がつけば台湾にどっぷりはまっていた私は、そのまま戦後台湾の政治を研究することになりました。いまでは台湾の民主政治の研究が中心テーマですが、最近は日本や韓国の民主主義体制との比較にもチャレンジしています。また、民主化された台湾内部の政治が東アジアの国際関係に与える影響にも興味をもっています。台湾は小さいけれど、その政治は東アジアという地域の政治を大きく揺るがすものだと考えています。

 台湾は歴史的に日本とゆかりのある土地なのですが、あまり知られていないことがたくさんあります。興味のある方は、研究室を訪ねてみてください。ただし、その前に必ずアポをとってください。突然来られると、甘いものに目がない私が、こっそりまめ大福にかぶりついている最中かもしれません。そんなみっともない姿は見せられませんので、ご協力をお願いします。