OSC Kyoto レポート

こんにちは.宮下です.

先日投稿した記事にも書きましたが,先月末京都で開催されたオープンソースカンファレンスにゼミの学生さんたちと一緒に参加してきました.そのイベント全体のレポートを,やはりうちのゼミ生である高岡さんと田代さんが書きましたのでご紹介します.ぜひご覧いただければと思います.

もしレポートを読んで興味を持たれたら,来年夏ぜひご来場ください.また,オープンソースカンファレンス自体は毎月のように全国各地で開催されています(9月は東京と島根です)ので,お近くで開催の際はぜひお立寄りいただければ幸いです.

OSC Kyoto 参加報告

こんにちは.宮下です.

オープンソースカンファレンス(OSC)という催しをご存知でしょうか.オープンソースとはソフトウエアを構成する元となるプログラム(ソースコード)を公開していることを意味します.ソースを公開すると,(プログラムの知識が少々必要ですが)誰でもそのソフトウェアの仕組みを知ることができ,多くの場合,誰でもそのソフトウェアの開発・改善に参加できるようになります.インターネットの発展はオープンソースソフトウェアなくしてはあり得ず,現在でも数多くのオープンソースソフトウェアが広く普及しています.OSCはそのようなオープンソースソフトウェアに関係している個人や団体が数多く出展し交流を深めるためのイベントで,北海道から沖縄まで開催地を替えながらほぼ毎月のように開催されています.

OSC Kyoto 会場の様子
OSC Kyoto 会場の様子

毎年夏に京都(会場:京都リサーチパーク)で開催されるOSCは毎回1000人以上が来場する大きなイベントで,今年で10周年を迎えました.また,今までOSC Kansai@Kyotoと呼ばれていたものが今年からOSC Kyotoとなりました.このイベントには,数年前から実行委員長をされていた京都ノートルダム女子大学のよしだともこ先生からお声がけをいただき,3年前くらいからゼミの学生さんたちと一緒にスタッフとしてお手伝いをしたりブースを出したりしています.

今年はスタッフとして会場設営や受付などを分担する傍ら,京都大学,京都産業大学,京都ノートルダム女子大学,立命館大学などの学生さんたちと一緒に「ローカルスタッフブース」として会場に陣取り,以下のように大きく2つの「出し物」をしました.

おじさまを操ろう

おじさまを操ろう
おじさまを操ろう

いったい何のことかと思われそうですが,これはプログラムの動作原理を体験してもらうための展示です.今年初めての試みでした.

ブースにはロボットのような格好をした「おじさま」と彼に指示するためのカードがたくさんあります.カードはその「おじさま」が様々なポーズをしている写真(20枚くらい)と「2回くり返す」「3回くり返す」「ジャンプ」という種類があります.参加者(お客さん)は,好きなカード数枚を好きな順に並べます.例えば「バンザイ」「右足を上げる」「ジャンプ」「合掌」などです.また,「ジャンプ」の前など好きなところに「2回くり返す」を挟むこともできます.あとはランダムに選ばれたBGMに合わせて「おじさま」がその通りに動作するのを鑑賞します.曲調やリズムとポーズの組み合わせによってはかなりシュールな光景が展開されますし,無理なポーズが連続すると「おじさま」はその通りに踊れなかったりします(下の動画はブースの宣伝用に撮影した「豪華おじさま3人バージョン」です).

ここで「カード」がプログラムにおける様々な「命令」,「おじさま」が「コンピュータ」を表していると考えれば,これはプログラムによってコンピュータが動作する原理とほぼ同じことをしていると捉えられます.これはコンピュータの動作原理を楽しみながら学べる教材を考えるという研究テーマの一環でもあり,実際にこれで卒論を書く学生さんが担当しました.

そんな(ちょっと)真面目なテーマとは裏腹に「出し物」としては好評だったようで,ブースにはいつも手拍子や拍手,笑い声が響いていました.「おじさま」というネーミングは学生さんが考えたもので,ロボットの格好をする役のスタッフが私をはじめ男性ばかりということから発想したようです(中には「お兄様」世代もいたのですが…).

電子部品アクセサリー

電子部品アクセサリー部ブース
電子部品アクセサリー部ブース

こちらは抵抗やコンデンサ,半導体,基板などの電子部品を材料にかわいらしいアクセサリーを作って販売するものです.3年前くらいにゼミの4回生(当時)が自発的に始めた活動で,それ以来うちのゼミの部活動のように続いています.

ゼミの中で,コンピュータの電気的な構造や,ネジやツメなどを利用した物理的な構造を理解するためにPCを分解することがあります.これは私がどこからともなく集めてきた中古PCを利用しますが,近年はこれを聞きつけた同僚の先生方が廃棄予定のPCを提供してくださったりすることもあります.このときに分解したPC(の成れの果て)を材料にして,ピアスやイヤリング,ブレスレット,バレッタ,ネックレス,名刺入れやスマホケースなどを作ります.ホットボンドやレジン,手芸材料などを工夫して組み合わせ,けっこう楽しみながら作っているようです.

電子部品アクセサリー
電子部品アクセサリー

作品は数百円で販売します.アクセサリーとして見たときの新鮮さに驚く方,部品の型番などを読み取って講釈を垂れる方などお客さんの反応は様々でした.手作りのためどの商品もいわゆる「1点もの」で,作り手(学生)の個性があり,品物によってこちらが驚くほどよく売れたり,まったく売れなかったりするのも楽しいことです.

アクセサリーは大学祭やKOF2016でも販売する予定ですので,ご期待ください.twitterでもお知らせします.

公開講座「今さら聞けない情報セキュリティ」開催しました

以前このブログで予告した通り,7月23日(土)午後に現代社会学部公開講座「今さら聞けない情報セキュリティ」を開催しました.

公開講座チラシ
公開講座チラシ

当日は暑い中,たくさんの方にご参加いただきました.ありがとうございました.

まず最初に私(宮下)が公開講座全体の構成や講師のご紹介で講座を始めました.また,本題は「やっぱり役立つITの基礎知識」として,IT(情報技術)の基礎となるコンピュータの構造(ハードウエア,ソフトウェア),2進数,16進数,文字コードなどについて話しました.高校で「情報」が必修化された世代ならいざ知らず,それより上の方々にとってはこのあたりの基本的な事柄をまとめて聴く機会は少ないのではないかと思い,大部分の方には「釈迦に説法」かとドキドキしながらも丁寧な解説を心がけました.

猪俣先生の講演
猪俣先生の講演

次に東京電機大学の猪俣先生に「私の情報を守るセキュリティ技術 〜仕組みを理解し自分で守るためのスキル〜」という題でご講演いただきました.ちょうどリリースされたばかりのポケモンGoを絡めてプライバシーの問題を語ったり,迷惑メールの実例を元にフィッシングサイトの見分け方を伝授してくださったり,身近な話題で参加者を釘付けにしつつ,そこかしこにネタを仕込むのは猪俣先生ならではです.

大鐘さんのご講演
大鐘さんのご講演

3番目には(株)NSDのITスペシャリスト,大鐘さんにご登壇願い「なるほど!そういうことか!身近にあるセキュリティ対策の理由」と題してお話をいただきました.オンラインバンキングによる不正送金の問題,SNSなどのパスワード管理や多要素認証のこと,子供とスマートフォンのつき合い方などを理解するためのポイントはどこか,具体例がたくさん挙げられることで身近な問題として考えることができました.大鐘さんからはITエンジニアの視点に加えて,小学生の子供を持つお母さんの視点からのお話もたくさん伺えました.

吉岡さんのご講演
吉岡さんのご講演

最後は京都府警の吉岡さんに公開講座をキリッと〆ていただきました.サイバー犯罪の現状と対策について,国内や京都府の統計を使いながら,また具体的な事例もご紹介いただきながら,これまた身近な話題として話してくださいました.実は私の進行が拙く,常に5分遅れのプログラム進行だったところを,終了時刻を予定通りに戻してくださったのは吉岡さんの講演テクニックによるものです.

講演中に客席の後ろの方からこっそり参加者数を数えたところ,150人を超えたあたりで数え間違えたかと思ってしまいました.しかし,最後に数え直したら実に170人近い方のご参加をいただいていることがわかりました.定員300人弱の教室を会場にしておいてよかったとホッとしました.

各講演の間の休憩やすべての講演が終了した後も参加者からの質問が相次ぎ,今回の話題に対する参加者の皆さんの関心の高さが伺えました.今後も皆さんに楽しみながら勉強していただけるようなタイムリーな話題を考え,公開講座を開催したいと思いますので,どうかよろしくお願いいたします.最後になりましたが,ご講演いただいた先生方,参加していただいた皆さま,ありがとうございました.

PHPカンファレンス関西ネットワークお手伝い

こんにちは.宮下です.

先日,PHPカンファレンス関西が大阪はブリーゼホールで開催されました.こういう催しでは会場内にインターネットへの接続性を用意することがよく行われます.PHPカンファレンス関西でも,無線LANによる会場ネットワークが用意されました.今回,このネットワークの構築と運営,撤収などの作業を見学する機会に恵まれましたので,さっそくゼミの学生さん(3回生)と一緒に行ってきました.

当日(7月16日),スタッフは朝早く集合します.ネットワーク構築以外にもスタッフはたくさんいて,それぞれ会場設営や受付の準備など担当の作業を短時間でてきぱきとこなします.ネットワークスタッフは7〜8人で,会場内への無線AP設置やそれらを接続する有線ネットワークの設定,インターネットとの出入り口になる機器の設定などを事前打合せの通りに進めていきます.しかし事前設定の通りにコトが進まないのが世の常で,いくつかのトラブルを解決しながらの作業となりました.

無線APとスイッチの設置
無線APとスイッチの設置

私と学生さんは無線APの設置などちょっとした作業を手伝いつつ,全体の流れを見学していました.Cisco製の無線APはWLCという仕組みを利用して統合管理することが可能ですし,大学での授業にもこのような実習を取り入れてみたいと考えつつ,無線APを壁に貼り付けたりネットワークトポロジ図と目の前の配線を見比べたりしていました.

会場ネットワークが安定運用フェーズに移ったら,我々のお仕事が始まります.実は,今回は見学だけのつもりだったのですが,ネットワークスタッフのリーダーから「どうせなら」ということで懇親会場のネットワーク構築というお仕事をいただいていたのです.

無線AP設定中の学生さん
無線AP設定中の学生さん

さっそく無線APとスイッチを拝借して,学生さんと一緒にネットワーク構築のための設定開始です.スイッチは授業でもよく利用しているので,学生さんに大雑把な指示をして設定してもらい,私は無線APの設定をマニュアルと首っ引きで始めました.無線APから期待通りの電波が吹き始めた頃,スイッチの設定も完了しました.今回は無線APを2台利用するので,1台目の設定を元に,2台目は学生さんに設定してもらいました.学生さんには生まれて初めての無線APの設定でしたが,すんなり理解して対応してくれました.

設定完了した機器を懇親会場に設置して,思い通りのネットワークができたことを確認して作業終了です.あとは懇親会の間,ネットワークが切れたりしないか監視して過ごします.そして,懇親会終了時にネットワーク機器も撤収します.

「現代社会学部 現代社会学科」という「まるっきり文系」の学生さんがネットワーク機器の設定をしているという光景はやはり他のスタッフたちの関心の的のようでした.また,彼女自身がとても楽しそうに設定作業をしていることもスタッフには「受けた」ようです.彼女は授業やカリキュラム,ゼミのことなどいろいろ質問を受けながら楽しく過ごせたと言っていました.「授業で実習したときには「これ,実際にはどんなふうに使うのかな」と思いながらだったけど,今日それがすごくよくわかりました.すごく楽しかったです!」という感想をもらって,私も大満足でした.

今回はイベント時の無線ネットワーク構築・運用のノウハウを吸収できればと思い見学を申し出たのですが,思いがけずいろいろと手伝うことができました.今回は急な話でタイミングが合わず学生さん1人しか参加できませんでしたが,また機会があればたくさんの学生さんと経験を共有したいと思います.今回,快く受け入れてくださったPHPカンファレンス関西スタッフの皆さま,ありがとうございました.

公開講座「今さら聞けない情報セキュリティ」開催します

現代社会学部の夏の公開講座として今年は「今さら聞けない情報セキュリティ」を開催します.

  • 日時:平成28年7月23日(土)13時〜17時
  • 場所:京都女子大学 C校舎5階 C501教室

公開講座「今さら聞けない情報セキュリティ」プログラム

時間演題講師
13:00きっと役立つITの基礎知識宮下 健輔 (本学 現代社会学部 教授)
14:00私の情報を守るセキュリティ技術 〜仕組みを理解し自分で守るためのスキル〜猪俣 敦夫 (東京電機大学 未来科学部 教授)
15:00なるほど!そういうことか!身近にあるセキュリティ対策の理由大鐘 博子 ((株)NSD 産業事業本部 ITスペシャリスト)
16:00サイバー犯罪の現状と対策吉岡 竜之介 (京都府警察本部 生活安全部 サイバー犯罪対策課 ネットセキュリティ・サポートセンター 警部補)
公開講座チラシ
公開講座チラシ

昨今その重要性が叫ばれている「情報セキュリティ」を理解するにはIT(情報技術)の知識が不可欠です.それも,高校の教科「情報」や大学初年時の情報リテラシに関する科目等で扱う内容より一歩だけ先に進んだものが身に付いていると,情報セキュリティの仕組みがよりよく理解できます.ただ,一般の方にとってはこのような内容はなかなか聞く機会がもてないものかもしれません.

そこで今回の公開講座では,情報セキュリティの第一線で活躍されている方々を講師に迎え,活動の一端をご紹介いただきながらその基本となるITの知識・スキルについてわかりやすく説明していただきます(宮下は前座をつとめます!).また,被害者はもちろん,加害者にもならないよう,サイバー犯罪の現状を知り対策を考えたいと思います.

ふだんパソコンやスマートフォンでネットを楽しんでいる方々すべてにお聞きいただきたい内容です.ぜひご参加ください.申込不要・入場無料ですので,会場に直接お越しいただければ結構です.

受賞!

私事(?)ですみません。

情報処理学会インターネットと運用技術研究会(略称IOT研究会)というのがあります。数百人の会員を抱える研究会です。その名前の通り、インターネットに関わることやネットワークの運用技術全般についての研究者が集まっています。

このIOT研究会では、1年間を通じて研究会で発表された論文(年5回の機会があり、1回につき10〜20本の発表があります)の中から、社会に役立つ運用技術のベストプラクティスを選定して「藤村記念ベストプラクティス賞」を授賞しています。この賞はIOT研究会の前身である分散システム/インターネット運用技術研究会(略称DSM研究会)の主査であった藤村直美先生(九州大学)の情報処理学会フェロー就任を記念したもので、昨年度発表された論文を対象として制度が始まりました。

今回、その栄えある第1回受賞論文のうちの1つとして、下記の論文が選ばれました

中山貴夫,宮下健輔「京都女子大学におけるサーバ仮想化基盤の構築」

これは平成28年3月に開催された平成27年度第4回(通算第32回)研究会で発表されたもので、題名の通り本学情報システムの更新にあたりサーバ仮想化基盤を構築した経緯をまとめたものです。中山先生と私は本学の情報システムの管理運用を長く担当しており、情報システムセンターという事務部署と協働して日常的な運用やこのような機器更新をしています。今回このような賞をいただいたことは大きな励みとなります。この場を借りて情報システムセンターをはじめ関係者各位に感謝する次第です。

本学図書館は情報処理学会と契約していますので、本学の学内ネットワークから上記論文にアクセスすると無料で読むことができます。

KOF勉強会

長い間サボっていてすみません。これからまたぼちぼち更新していきます。

もう旧聞に属する話題ですが、去る4月30日(土)に開催されたKOF勉強会で宮下ゼミ4回生の坂口さんと冨永さんがプレゼンしました。KOFとは関西オープンフォーラムのことで、毎年11月に大阪南港ATCで開催されているITイベントです。このKOFに関することをネタにITの勉強をしようという勉強会が今年から不定期に開催されていて、彼女たちはその講師としてプレゼンテーションを行いました。

今回の勉強会のテーマは「ネットワーク」。彼女たちの講演も「KOF会場ネットワークのできるまで」というテーマで行われました。KOFでは出展するユーザグループや企業、個人のため、会場にインターネットへの接続環境(会場内LAN)を用意するのですが、その設計、構築、運用から撤収までを京都女子大学現代社会学部の学生が中心となって実施しているので、そのことをまとめた講演でした。

ネットワークについては、現代社会学部スキル科目「コンピュータ・ネットワークI」「コンピュータ・ネットワークII」および情報プログラム科目の「応用ネットワーク」「ネットワーク運用」と順を追って学ぶことができます。これはシスコシステムズというネットワークベンダが主催するシスコネットワーキングアカデミーという国際的なカリキュラムに沿って開講されている科目です。KOFのネットワークに関する作業はこれらの科目を履修している学生たちを中心に数名が毎年担当しています。

坂口さんと冨永さんは昨年のKOF2015での会場ネットワーク構築の中心的な役割を果たしました。勉強会では、10月中に前年度のネットワーク担当だった先輩から引継ぎを受けて設計を始めたこと、イベント前日まで教室でリハーサルを繰り返したこと、当日の様子や後片づけなどを振り返りつつ、ネットワーク運用のポイントや大学生が担当することの意義などについて語っていました。勉強会はKOF関係者を中心に大勢の参加があり、和やかな雰囲気でした。

kof勉強会(4月30日)
kof勉強会で講師を務める坂口さんと冨永さん

今年のKOFは11月12日(金)13日(土)に大阪南港ATCで開催されます。今年も本学部の学生を中心としたメンバーで会場ネットワークの面倒を見る予定です。ぜひお越しください。

情報系ゼミの学生がCTFに挑戦

CTFをご存知でしょうか。情報セキュリティの分野で盛んに行われているCapture The Flagという競技です。競技は大きく2種類に分けられます。1つはチームごとに自分たちのサーバを守りつつ相手チームのサーバを攻撃して、サーバ内にあるFlag(旗)を奪取するというもの。もう1つは情報セキュリティに関するクイズを解いて高得点を得ることを目的としたものです。いずれも情報科学やコンピュータ、プログラミング、ネットワーク、セキュリティなどに関する知識やスキルを総動員して競います。CTFは世界中で開催されていて、例えばCTFtimeのようなサイトからその情報を得ることができます。

CTFは上記のように情報系の知識やスキルを総動員しますので、よほど勉強や経験を積まないと楽しむことができないイベントですが、そこで扱われている内容は情報技術者を養成するためにとても有益なものばかりです。そこで、今回その内容を初学者向けにしたCTFを開催し、情報系ゼミの学生に参加してもらって、自分の知識やスキルを試す楽しみを味わってもらいました。このイベントは日本を代表する情報セキュリティ企業である株式会社LACの谷口隼祐さんと八尾崇さんに全面的にご協力いただきました。

10月16日、晴れ渡る空の下、イベントが開催されました。まさに初学者向けCTF日和(?)でした。IMG_2233当日は宮下ゼミと中山ゼミから3回生が合計8人参加しました。

午前中は谷口さんから、CTFについての説明や競技でよく利用されるアプリケーションの紹介などがありました。IMG_2236学生たちはアプリケーションの使い方を確認したり、まだ持っていないものをインストールしたりして、競技に備えました。

午後からいよいよCTF開始です。今回はクイズに答えて高得点を狙う形式で競技が行われます。また、チーム戦ではなく個人戦としましたので、自分以外のすべてがライバルという状況でした。でもふだんから仲の良い学生たちなので、相談したり教え合ったりも自由にできる雰囲気でした。

イベント会場の教室内にはCTF専用ネットワークが構築され、そこに学生が各自のPCを接続して競技開始です。学生たちは写真のスコアサーバにアクセスして、解答したいクイズを選択します。serverクイズはネットワーク、web、フォレンジック、プログラミングなどのジャンルごとに分かれていて、難易度に応じた点数が設定されています。今回は特別にゼミや学生たちが受講したことのある授業の内容に関するクイズも出題されました(3回生が前期に受講した「情報セキュリティ」ご担当の猪俣敦夫先生(奈良先端科学技術大学院大学)にも作問していただきました)。

クイズ
答えを解答欄に記入し、正解ならその問題に応じた点数が得られます。
クイズに回答している学生さんの様子
クイズに回答している学生さんの様子。スマホも駆使します。
クイズに回答している学生さんの様子
こちらはWireSharkを利用して、パケットの中に潜むFlag(答え)を見つけようとしています。
クイズに回答している学生さんの様子
中にはボタンを連打しないと正解に辿り着けない問題もあります。

競技は2時間ほどで終了し、高得点の学生には賞品のお菓子が贈られました。得点に関わらず参加者全員が楽しみながら自分の知識とスキルを試すことができ、とてもよいイベントになりました。

最後になりましたが、今回ご協力いただいた株式会社LACの谷口さんと八尾さん、作問していただいた猪俣先生、ありがとうございました。

LAC公式ブログにも谷口さんによる記事が投稿されています。併せてご覧くださいませ。

おまけ:イベントの次の週の宮下ゼミでは、CTFの問題のうちいくつかを皆で考えることで、楽しかったイベントを振り返りました。

京都中小企業情報セキュリティ支援ネットワーク

京都府内中小企業の健全で安心安全な事業活動の確保に寄与することを目的としたオール京都体制の産学公連携組織「京都中小企業情報セキュリティ支援ネットワーク」(略称:Ksisnet)が先日発足し、今月から運用が開始されました。

この組織には京都府の大学として京都大学、京都工芸繊維大学、立命館大学、そして京都女子大学から1人ずつ教員が参画しており、本学からは本学部の宮下健輔教授が参加しています。先日NHKやKBS京都テレビのニュースで記者会見の模様が放映されていたので、本学のロゴをご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。

詳しくは京都府のページをご参照ください。

多文化理解実習(ユタ研修旅行)報告その4

ユタ研修旅行では、多民族国家アメリカでの多様性を学ぶことはもとより、ユタ大学ELI (English Language Institute) において英語を学ぶ中東、南米、アジア、ヨーロッパ等からの学生と交流を重ね、文字通り多文化に接し続けます。また学生1人ずつのホームステイで現地の米人家族と寝食を共にし、英語とアメリカ人のライフスタイル等の多文化理解を試みます。

現地24日目(9月3日) ユタ大学ELI (English Language Institute) での授業最終日に クラスメートとの「お別れ会」があり「修了証」をもらう。
現地24日目(9月3日)
ユタ大学ELI (English Language Institute) での授業最終日にクラスメートとの「お別れ会」があり「修了証」をもらう。
現地24日目(9月3日) フットボールの開幕戦は強豪ミシガン大学を迎えるホームゲーム。 2002年の冬季五輪の閉会式場となった大学内のこのスタジアムで、 史上最多の47,825人の観客を集め、しかも24-17で接戦を制した。 指のサインはユタ大学の頭文字"U"を意味する。
現地24日目(9月3日)
フットボールの開幕戦は強豪ミシガン大学を迎えるホームゲーム。
2002年の冬季五輪の閉会式場となった大学内のこのスタジアムで、史上最多の47,825人の観客を集め、しかも24-17で接戦を制した。
指のサインはユタ大学の頭文字”U”を意味する。