江向華先生の自己紹介です

はじめまして。江向華(コウ コウカ)です。

私は中国の山東省青島市の出身です。山東省(省は日本の県に相当する)は人口が1憶人程度で、儒教の創始者の孔子や孟子、兵法の孫子、それに三国志で有名な諸葛亮(諸葛孔明)などの故郷であり、伝統や学問を重んじるところです。また、青島市は中国の沿岸部に位置する観光都市です。雰囲気は神戸市に似ています。中国の国立大学で日本語を勉強してから来日し、大学院時代は京都で過ごしました。日本には親戚も知り合いもいなかったため、独りぼっちでとても大変でしたが、京都の皆さんに親切に接して頂き、色々と助けて頂きました。そのため、私にとって京都は第二の故郷であり、京都で仕事したいという強い思いがあったため、広島と岡山の大学に勤めた後、京都に戻って本学に赴任しました。

私は小中高の週末はほぼ読書をして過していました。時間を忘れて本を読み、より大きな世界を知りたいと思うようになりました。また、日本語を学んだため、青島にある多くの日本企業に接する機会がありました。中国企業と日本企業の違いを感じて、なぜこんなにも違いがあるのかと疑問に思い、日本に留学して企業経営について勉強したいとも思いました。そのため、留学生として日本に来てからは、日中企業を比較しながら中国企業の成長戦略について研究していました。その集大成として書籍の出版ができました。

その後の研究を経て、企業は顧客に商品を買ってもらうために戦略を立てるのではなく、顧客のために企業は何ができるかについて考えることが重要だと思うようになりました。そのため、近年は主にマーケティングの視点から、企業は顧客と共に価値(商品を使用する段階における使用価値や経験価値)を創るために、どのようにして企業内外の資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を集め、顧客に提供しているのかについて研究しています。

研究調査は企業に対するインタビュー調査をメインとしています。名が知られている大企業だけではなく、顧客のために頑張っている中小企業も対象にしています。調査のために、日本国内外に出かけることが多く、現地社会や文化、歴史等に触れながらいろんな国の企業に対してインタビュー調査を行ってきました。今はロボットメーカーや、靴のメーカー、京都の和菓子メーカー、日本酒メーカーなどに興味があり、経営学の視点から研究してみたいと思っています。もし、企業経営に興味を持っていて交流したいと考えているならば、いつでも気軽に研究室にお越しください。