学生奨励賞を受賞しました!

こんにちは,宮下です.

うちのゼミの大学院生の上續さん(M2)が7月4日に情報処理学会インターネットと運用技術(IOT)研究会で研究発表し,学生奨励賞を受賞しました.学生奨励賞は,学生としてIOT研究会に参加し,インターネットと運用技術に関する将来性豊かな発表を行ったことに対して授与される賞です.宮下ゼミとしては,3月に学部生の志智さんが受賞したのに続き今年2度目となります🙌

学生奨励賞授賞式の様子

上續さんは「過去の履修登録情報を利用した履修科目推薦システムの提案」というタイトルで研究発表を行いました.これは彼女の修士論文のテーマである「履修科目推薦システム」を開発するにあたり,一般的なECサイトや動画サイトなどで行われているような手法を応用することについての議論をまとめたものです.発表後には数件の質問やコメントがあり,質問には彼女本人の言葉で的確に回答していました(そのため,会場にいた指導教員(宮下)はそれを眺めているだけで良かったのでしたw).

上續さん,おめでとうございます.これからもがんばって研究を続けてください.

日高良祐先生にインタビュー

2023年度に京都女子大学現代社会学部に赴任された、日高良祐先生にインタビューしてきました。

Q:簡単に自己紹介をお願いします。

A:日高良祐(ひだかりょうすけ)です。現代社会学部では、メディア文化論を中心に教えています。メディア文化論とは、社会学の一領域で、人と人とのコミュニケーションを媒介するもの全般をメディアとして扱いながら文化を研究する分野です。コミュニケーションの媒介にも様々な形式がありますが、特に私は、音や音楽に関連するコミュニケーションの形式とそこでの技術、使い方を専門に研究しています。例えば、音楽を聞いたり作ったりするときに使う「データ」や「ファイル」が、どのように作られて、使われているのかなど。ゲームボーイを改造して音楽制作をする、「チップチューン」の論文なども書いています。大学の講義ではよく、ポピュラー音楽なんかも取り上げています。

Q:メディア文化論を研究するに至った経緯を教えてください。

A:きっかけは学生時代にやっていたバンド活動です。当時、インターネットが爆発的に普及して、音楽の違法ダウンロードが問題になっていたり、CDは売れなくなるというような議論がなされていたりした時代でした。一方で、自分たちで作った曲をインターネット上にアップロードして、人に聞いてもらうということもできるようになり始めた時代です。音源を作ったり、録音をしたり、ライブハウスで演奏したりする中で、メディアとバンド活動は密接に関わっていると感じました。こうして、音の扱い方や表現方法を、「メディア論」という形で研究するようになりました。

Q:日高先生が編者を務めた、『クリティカル・ワード:ポピュラー音楽〈聴く〉を広げる・更新する』はどんな本ですか?

A:「ポピュラー音楽研究」と呼ばれる分野に関わるキーワードを、それぞれの章でひとつずつ説明している、いわゆるキーワード集です。何人かの研究者の方に声をかけて、書いてもらったものを、私がまとめました。「テクノロジー」や「デジタル」などのメディアに関わるトピックも入れています。基礎編では、ジェンダーや階級、人種、植民地など、社会学や文化を学ぶ上で抑えるべきワードも取り上げています。ジェンダーについての話題は、京都女子大学が「女子大」である理由の本質に関わることでもあります。社会学や文化研究の概説本としても使えるので、ぜひ現代社会学部の学生にも読んでいただきたいです。

Q:最後に、学生に大学生活を送る上でのアドバイスをお願いします。

A:京都女子大学の学生は、私が思っていたよりも、よくしゃべるし、オープンな人が多い印象です。そこが強みであり、魅力です。だからこそ、自分が興味を持っていることの隣の領域にも足を踏み入れてみてください。違う軸から自分の興味のある領域を見ることで、新しい発見があるかもしれません。居酒屋に行くような感覚で、どんどん外に出歩いてみてください。私も、皆さんがその一歩を踏み出すきっかけとなるような講義を目指していきたいと思っています。

日高先生、ありがとうございました。

取材日:2023年5月24日

インタビュアー:現代社会学部学生団体C.S.LINK 柴田麻衣

江向華先生の自己紹介です

はじめまして。江向華(コウ コウカ)です。

私は中国の山東省青島市の出身です。山東省(省は日本の県に相当する)は人口が1憶人程度で、儒教の創始者の孔子や孟子、兵法の孫子、それに三国志で有名な諸葛亮(諸葛孔明)などの故郷であり、伝統や学問を重んじるところです。また、青島市は中国の沿岸部に位置する観光都市です。雰囲気は神戸市に似ています。中国の国立大学で日本語を勉強してから来日し、大学院時代は京都で過ごしました。日本には親戚も知り合いもいなかったため、独りぼっちでとても大変でしたが、京都の皆さんに親切に接して頂き、色々と助けて頂きました。そのため、私にとって京都は第二の故郷であり、京都で仕事したいという強い思いがあったため、広島と岡山の大学に勤めた後、京都に戻って本学に赴任しました。

私は小中高の週末はほぼ読書をして過していました。時間を忘れて本を読み、より大きな世界を知りたいと思うようになりました。また、日本語を学んだため、青島にある多くの日本企業に接する機会がありました。中国企業と日本企業の違いを感じて、なぜこんなにも違いがあるのかと疑問に思い、日本に留学して企業経営について勉強したいとも思いました。そのため、留学生として日本に来てからは、日中企業を比較しながら中国企業の成長戦略について研究していました。その集大成として書籍の出版ができました。

その後の研究を経て、企業は顧客に商品を買ってもらうために戦略を立てるのではなく、顧客のために企業は何ができるかについて考えることが重要だと思うようになりました。そのため、近年は主にマーケティングの視点から、企業は顧客と共に価値(商品を使用する段階における使用価値や経験価値)を創るために、どのようにして企業内外の資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を集め、顧客に提供しているのかについて研究しています。

研究調査は企業に対するインタビュー調査をメインとしています。名が知られている大企業だけではなく、顧客のために頑張っている中小企業も対象にしています。調査のために、日本国内外に出かけることが多く、現地社会や文化、歴史等に触れながらいろんな国の企業に対してインタビュー調査を行ってきました。今はロボットメーカーや、靴のメーカー、京都の和菓子メーカー、日本酒メーカーなどに興味があり、経営学の視点から研究してみたいと思っています。もし、企業経営に興味を持っていて交流したいと考えているならば、いつでも気軽に研究室にお越しください。

アンチサイバークライムカフェに参加しました

こんにちは,宮下です.ご無沙汰しています.

少し前ですが,5月13日(土)京都府警察本部サイバーセンターのイベント「アンチサイバークライムカフェ2023」にゼミの3回生たちと参加してきました.このイベントは京都府警察本部に新しくできたサイバーセンターと立命館大学情報理工学部の穐山先生が主に企画したもので,高校生や大学生が集まって情報セキュリティに関するアイデアを競うものです.2019年まで毎年末に開催していたサイバー犯罪対策探究会の後継イベントにあたります.

この日は京都すばる高校や京都産業大学などとともにうちのゼミの3回生が参加し,会場のイオンモール京都に40名ほどの生徒・学生が集まりました.サイバーセンター長や京都府警察ネット安心アドバイザーのお話を聞いた後,5〜6人ずつのチームに分かれてアイデアソンが始まりました.まずはアイスブレイクで仲良くなり,昼食を一緒に食べたりしたチームもあったようです.午後からはアイデアソンの本番です.中高年向けのサイバー犯罪被害防止の啓発ポスターやキャッチコピーなどについてチームごとに話し合い,最後にはスライドを使ったプレゼンテーションを行いました.

スポンサーである株式会社コアと株式会社カプコンからご講演をいただいている間にプレゼンテーションの審査が行われ,最優秀賞,優秀賞,アイデア賞の3チームがそれぞれ表彰されました.うちのゼミの3回生はちょうどチーム数と同じ人数参加していて,各チームに1人ずつ入っていたので,どのチームが表彰されても私は嬉しいという幸せな状況でしたw

イベント終了後に何人かの3回生に話を聞くと,とても楽しかったというだけでなく,他の高校や大学の人と話し合うことですごく刺激されたと嬉しそうに話してくれました.学生さんたちにとって貴重な経験になったと思います.関係者の皆さんありがとうございました.

イベントの様子はNHKのローカルニュースで放映されました.下記のリンクはいつまで有効かわかりませんが,書き添えておきます.

https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20230514/2010017283.html

佐藤若菜先生の自己紹介

2022年度に赴任された佐藤若菜先生の自己紹介です。


はじめまして。佐藤若菜です。

私は宮城県で生まれ育ち、大学院時代の7年間を京都で過ごしました。大学院を卒業してからは、6年間新潟で働いていました。このほか学部時代の1年間を台湾で、大学院時代の2年間を中国貴州省で過ごした経験があります。小学校低学年の頃から祖母の影響により染色や機織りが大好きになりました。中学時代には中国語に関心を寄せていましたが、大学では全く関係のない海洋生物学を専攻していました。当時は、染織や中国語をどのように自分の将来に結びつけていいのかわからなかったのです。とはいえ、学部時代は渦鞭毛藻の美しさに魅了され、顕微鏡をのぞきながらスケッチすることにハマっていました。今でも、生物全般をリアルに素早くスケッチすることが得意です。

大学院からは文化人類学を専攻し、自分の元々の関心に立ち返って中国貴州省に暮らすミャオ族とその民族衣装について調査・研究を始めました。文化人類学は、長期間のフィールドワークを通して他者を理解する学問です。私も大学院時代の2年間を中国貴州省で過ごし、うち1年間はミャオ族が暮らす村に住み込んでフィールドワークを行いました。未知の世界に飛び込み、ゼロから人間関係をつくり、中国語とミャオ語で他者と意思疎通を図ることで得た知識や経験は、今でも私の研究だけでなく、物事を考える際の基盤となっています。現在、とても関心があるのが「手仕事」についてです。何でも機械で生産することができる時代において、手仕事の価値とは何かを考えています。もし何かアイディアをお持ちの方がいれば、ぜひ研究室へお越しください。

奥村美生さんが情報処理学会第85回全国大会 学生奨励賞を受賞

現代社会学科情報システム専攻4年生(丸野ゼミ)の奥村美生さんが2023年3月2日〜4日に開催された「情報処理学会 第85回全国大会~ダイバーシティと情報処理~」で学生奨励賞を受賞しました.学生奨励賞は,学生セッションで発表された論文の中から優秀な論文や発表に対して贈られるものです.

弱教師あり学習モデルに対する転移学習を用いた動画中のイヌの情動認識手法に関する検討
○奥村美生,丸野由希(京都女子大),久保孝富,浦優輝(奈良先端大),吉村愛琉,永澤美保(麻布大学)

奥村さんのコメント
 この度は私が目標としてきた学生奨励賞を受賞することができて本当に嬉しいです.授賞式で私の名前が呼ばれた時の光景を今でも鮮明に覚えています.この賞を受賞できたのは,今まで丁寧に指導していただきました先生方のおかげだと思っております.研究活動では様々な挑戦ができて楽しく,充実した学生生活を送ることができました.今後も,目標を高く持ち何事にも挑戦する姿勢を忘れず,頑張っていきたいと思います.

奥村さんから後輩へのメッセージ
 様々なチャレンジをする機会の中で,学会発表は自分の研究に対して質問や意見をいただくことができます.新たな考えを発見することができるので,学会発表という経験はとても貴重だと思います.ぜひ機会があればチャレンジしてみてください.研究においては,自分の決めた目標に向かってとことんやってみることが大切だと思います.

指導教員のコメント
 奥村さん,受賞おめでとうございます.大学院生の研究発表もあった中,学部4年生で学生奨励賞を受賞できたのは,奥村さんの研究に対する熱意や日々の努力があってこそだと思います.これからも「らしさをつよさに未来をひらく」本学の卒業生として,誇りを持って挑戦し続けてください.奥村さんのご活躍を心より応援しております.

卒業式の日に研究室で撮影(左:奥村さん、右:指導教員)
学生奨励賞の賞状と副賞の楯


環境政策(諏訪)ゼミ 若者向け再エネイベント開催

 2022年11月27日に、京都女子大学図書館ホール(交流の床)にて、環境省「令和3年度地域再エネ事業の持続性向上のための地域中核人材育成に取り組む活動団体」事業として、ローカルグッド創成支援機構、京都女子大学現代社会学部諏訪研究室が共催した、「Creating the Change ~若者からつくる持続可能な地域・社会~ 大学いるときできること・大学出たあとできること」が開かれました。

 豪雨災害、世界規模の異常気象など「温暖化」が「気候危機」と再認識される昨今、学生や若者は気候変動問題や再生可能エネルギー促進という課題にどう対応していったらよいのか、具体的に考えていこう、という目的のイベントです。
 本イベントには気候変動問題に関わる学生団体の方々や再生可能エネルギーに実際に関わってお仕事をされている方などにスピーカーとしてお越しいただきました。

 当日は会場の京都女子大学に、先に諏訪ゼミのみんなで集まり、会場の準備やリハーサル、オンライン参加のための音声チェックなどを行いました。

 いよいよ、開始の時間となりローカルグッド創成支援機構 北橋みどりさんに開会の挨拶いただきました。北橋さんは学生の頃から現在に至るまで環境問題に携わっているそうで、エネルギッシュな思いに私たちも惹きつけられるようでした。

 オープニングトークとしては、Climate Youth Japan 副代表 高尾文子さんがお話ししてくださいました。Climate Youth JapanとはCOP15に参加した日本ユースによって設立されたネットワーク型の青年環境NGOです。「ユースが気候変動問題を解決へ導くことで、衡平で持続可能な社会を実現する」をビジョンとして、1.5℃目標の達成、ユースが社会の意思決定のプロセスにかかわることを目指しているそうです。高尾さんは非常にグローバルに活動をされており、ユースが日本のみならず世界で活躍なさっていることを実感しました。

 続いては、京都大学大学院地球環境学舎 修士2年 田中蓮さんです。田中さんは既に再エネに関わる就職先が決まっているようで、地域再生と共通するインターンシップを通して、就職先が決まったお話など、私たち就活生にとっても非常に刺激になりました。

 次に秩父新電力株式会社 帶川恵輔さんがお話してくださいました。学生時代から再エネに興味があったそうで「興味のあることはまずは実践する」とおっしゃっていましたが、帶川さんは秩父新電力で勤務するほか、自宅でもソーラーシェアリングを行っているそうです。とりあえず実践してみることの重要性を教えていただきました。

 自然エネルギー大学リーグ学生チーム代表 神戸大学 山本道也さんは、「環境に関心がある、自分の大学にもっと自然エネルギーや気候変動に取り組んでほしい」という思いを持つ日本全国の学生が参加し学生チームを作っているそうです。活動内容の中には日本各地の大学の環境サークルと連携するため、環境活動をマップ化する取り組みが行われているそうです。山本さんはお話のなかで時折ユーモアを交えながら、「楽しい」を大切にしつつ無理のない環境活動をなさっているようでした。堅苦しくない、肩肘張らない自由な雰囲気づくりの下、仲間の学生の意見を受け入れていらっしゃるような空気を感じました。

 最後に我々、京都女子大学 環境政策ゼミは「キャンパス再エネ化プロジェクト-太陽光発電導入量算定とコスト回収に関する検討-」というタイトルで、京都女子大学を再エネ化するにはどうしたらよいのか様々な策を用い、検討した結果を報告致しました。発表までに長い時間をかけてパワーポイント準備を行ってきましたが、私たちの発表をきっかけにキャンパス再エネ化に少しでも興味を持ってくださる方が増えれば幸いです。

 イベントの最後にはパネルディスカッションを行いました。現在進行形で学生であったり、または、最近まで学生だったスピーカーの方々に向けて、就職活動に関しての質問も多くありました。学生時代のつながりで就職することも多く、インターンシップやアルバイトなどでやりたいことを見つけることが大事だというお話が印象的でした。また、学生のうちにできることは何か、の質問に、「やりたいこと」を深堀する、学生のうちに失敗をしておく、といった、大学生の私たちに「響く」アドバイスが続出でした。

 このようにして「Creating the Change ~若者からつくる持続可能な地域・社会~ 大学いるときできること・大学出たあとできること」は幕を閉じました。このイベントのスピーカーの方々の社会課題への意識の高さと行動力に非常に刺激を受けました。学生たちや若者が自由な発想で環境を、社会を変えていく、その一端を担う活動や仕事に魅力を感じる機会となりました。

(文責 及川水夕)

環境政策(諏訪)ゼミ 奈良の奥座敷(下北山村)でゼミ合宿

 諏訪ゼミ(演習Ⅳ)では、ゼミ合宿として、10月11日(火)、12日(水)に奈良県下北山村を訪れました。下北山村は、奈良県の南東部に位置しており、京都駅からは片道約4時間かかります。村の面積の約半分は、「吉野熊野国立公園」に指定されており、四方を山に囲まれている自然豊かな村です。

 今、諏訪ゼミでは「小又川水力発電所の紹介動画作成プロジェクト」として、奈良県下北山村の小又川水力発電所と、これが位置する下北山村に関する動画を作成しています。今回の合宿は、発電所の見学と動画の素材集めが主な目的です。
 なお、小水力発電というのは、一般的には発電量が10,000kW以下の水力発電で、再生可能エネルギーの一つです。ちょっと地味な発電方法だし、下北山村も京都から遠そうだし・・・という気持ちもありましたが、そうはいっても、しっかり村役場や現地の方々と事前準備を行ってからの合宿突入です!

10月11日、合宿初日。  
 午前7時45分に京都駅八条口に集合。メンバーの半分以上は、とても眠そうでした(中には5時台に家を出発した人も…)。予定通り8時にバスで京都を出発しました。

 下北山村に近づくにつれて山が深くなり、カーブもきつくなってきました。
4時間の長旅を経て、正午前に下北山村に到着。
昼食は、地元に最近できたおしゃれなログハウスのレストラン「アングラーズベース下北山」でハンバーグセットを頂きました!

(アングラーズベース下北山のハンバーグセット)

 ランチの後はバスで小又川水力発電所に移動し、施設内を見学しました。元々村営であった小又川発電所は98kWの小水力発電所です。ちなみに、戦前・戦後の日本ではこういった小規模の水力発電施設が生活を支える電源として活躍していたそうです。小又川水力発電所は長らく下北山村が運営していましたが、施設の老朽化により存続が危ぶまれていました。そこで、2018年に下北山村と「(株)コープエナジーなら」が「包括連携協定」を結ぶことにより、設備更新が可能になりました。この結果、現在は(株)コープエナジーならが事業主体となり運営しています。
 更新工事を受けて、取水口の改良によって取水量を増やし、さらに水圧管路を1本追加したことで、以前の倍の水量を取りこむことが可能になったそうです。取水口は、発電所から10分ほど歩いた山の中にありました。

(小又川水力発電所取水口)

 見学後は再びバスに乗り、地元民に愛されている池神社の参拝をした後、元々保育所だった施設を2017年にワーケーション用に改修したコワーキングスペース「BIYORI」に向かい、下北山村についてのレクチャーを受けました。

(レクチャー後の歓談タイム中)

 また、下北山村の特産品である「下北春まな」の農家さんの畑にお邪魔し、植え付け前の春まなの苗と種を見せていただきました。春まなは、カルシウムや鉄分などのミネラルが豊富ですが、12月下旬から2月までしか収穫できないため「幻の野菜」と呼ばれています。

(下北山村特産「春まな」の苗)

 午後の活動が終わり、お待ちかねの夕食はBBQでした!
お腹がいっぱいになる頃、頭上には満天の星空が広がっていました…!

(BBQの幕開け)
(写真では伝えきれない星空…!)

10月12日、合宿2日目。  
 前夜楽しいBBQを行ったこともあり、「朝寝」組と「朝活」組が発生しましたが、朝活組は宿泊場所から車で約40分移動し、「不動七重の滝」を見に行きました。不動七重の滝は深い山間から七重となって落ちる前鬼山中最大の滝で、日本の滝百選にも選ばれています(なら旅ねっとHPより)。深い山道の先に突如現れた滝からは、遠くからでも迫力を感じることができました。

(不動七重の滝)

 2日目は、下北山製材所の見学にも行きました。下北山村で伐採した木を加工し、建築材をはじめ、机やまな板などの生活用品にも加工しているそうです。木によって色や香りなどの特徴が異なることに驚きました。また、製材の現場では、施設のランニングコストや、木材や木材を加工する時に出る「おがくず」を廃棄する時のコストをどう削減するかなどの課題があることを知ることができました。

 林業や製材業って深い、という感情が湧いた後は、桜・杉・ひのきの3種類の端材を使った木工細工のストラップを作りました。

(作成したストラップ~ひのきの葉を添えて~)

 昼食のお弁当を河原で食べた後は、合宿のフィードバックを行い、きなり館(奈良県や下北山村のお土産や春まなソフトが食べられる道の駅)と湛水面積・総貯水量日本一のアーチダムである池原ダムに寄った後、下北山を出発しました。18時に京都駅に到着し、これにて合宿は無事終了です。

 下北山村は、「便利」とはかけ離れた場所ですが、澄んだ空気、綺麗な水、大きな森林など豊かな自然を肌で感じることができる、そして、そこに住んでいる方々の温かさに触れることができる本当に素敵なところでした。事前準備を通じて、下北山村について調べれば調べるほど行ってみたくなり、実際に合宿で現地を訪れることで村の良さに触れれば触れるほど、どんどん好きになる、そんな体験をすることができました。  
 また、私たちの学年は、大学入学と同時に新型コロナウイルスが流行し、オンライン授業が多かったため、同学年でさえも交流の機会が少ないという特殊な学年です。前期のゼミでは、交流する機会を設けることが難しかったため、今回の合宿では、ゼミメンバーの親交を深めるという目標もありました。2日間行動を共にしたことで、メンバーの様々な面を知ることができ、普段話すことがなかったメンバーと話をすることができて親交が深まったと感じています。とても充実したゼミ合宿になりました。

(文責:亀田温子)

都市計画学会の発行する都市計画報告集 No.21(2022年度)に、現代社会学部2020年度卒業生(諏訪ゼミ)の木村明日香さんの論文が掲載されました。

木村さんの論文は「地熱発電の合意形成における条例・協議会の役割:熊本県小国町を事例に」として、地域と共生しながら円滑な地熱開発を 行うために有効な条例や協議会のあり方を事例で検証した卒業論文をベースにしたものです。

近年再生可能エネルギーの導入が急速に拡大してますが、再生可能エネルギーの導入拡大は脱炭素化に寄与する 一方、発電設備導入に伴う自然環境の改変や、事業者と地域住民間での紛争の発生等につながるおそれもあります。再生可能エネルギーのひとつである地熱発電においても、一部の地方自治体に おいて、条例や指導要綱によってその開発に一定の規制をかけ る動きがみられます。 

特に地熱発電においては地熱資源に密接に関わる温泉事業者という特有のステークホルダーが存在することから、これらステークホルダーを含めた地域における合意が極めて重要です。本稿は、乱開発が懸念される再生可能エネルギーの一つである地熱発電の適正な開発において、熊本県小国町を事例として、地域と共生しながら円滑な地熱開発を行うために有効な条例や協議会のあり方を検証しました。  

地熱発電の合意形成における条例・協議会の役割 (jst.go.jp)

現地調査を踏まえた卒業論文作成と、その公表作業、お疲れ様でした!

2022年度多文化理解実習3

3.トロント(9月12日~16日)内田彩花・中井寧音・村井ゆり

トロントの街はとにかく綺麗な街並みだったことが印象的です!移民が多く、国際色豊かな街なので街を歩いていると沢山の国の人に出逢うことができます。様々な人種の人に出会えます^o^日本人は0.8%⁉︎どこを歩いていても日本人を見つけ出すのは難しい( ;  ; ) 都会でありながらも、自然も沢山あります!夜のなると、「TORONTO」の文字やその周りがライトアップされます!インスタ映え間違いなしな場所で、みんな写真を沢山撮りました!橋の上からも見ることができるので色々な角度からの写真がいっぱい!

トロント3日目にはトロント大学を訪問し、Ito peng教授にお話をしていただきました。カナダについて知りたいことを1人1人が英語で質問をし、カナダの学生と日本の学生の違い、オススメの場所など色んなことを教えていただきました。カナダの学生はフレンドリーなのに対して、日本の学生はとてもシャイらしい、、、 カナダについて約2時間お話を聞けてとても充実した時間になりました。

お昼ご飯は大学の前にでているお店でホットドッグを食べました!牛肉・豚肉・鶏肉の中から好きなソーセージを選び、その上に好きな材料をトッピング!
ミツバチに追いかけられながら美味しく完食しました^_^
(ミツバチが多いことに驚き!)
大学の食堂は生徒手帳がないと注文できなかった、残念、、

 その後大学内を見学しました。第一印象は建物が綺麗!学校?って疑うほどに綺麗でした。中庭ではBBQパーティーが行われていて、ダンスをしている人たちも発見!日本の大学とは違った雰囲気を感じられてとても楽しかったです。 この後は城戸先生に着いていってチーズケーキを堪能!

 CNタワーに行きました!CNタワーはトロントの人気観光地です。高さは553.33mであり、とても迫力があります。最初にチケットを購入するのですが、チケットがとても可愛かったです!!

  展望台からは、トロントの景色を一望することが出来ました。沢山観光客がいて、景色を楽しんだり、レストランで食事をしたり、写真を撮ったりして楽しんでいました。野球スタジアムもみることができ、実際に野球の試合をみる事が出来ました!